ここでオニカサゴ釣りのコツを安田智宏船長に聴いてみた。「誘いですよね。置き竿ではまず食わない。潮が悪い時ほどマメに誘うことが大切」とのこと。例年だとこの時期は100m前後の比較的浅場で釣っているのだが、今シーズンは何故か潮が悪く、取材日は150mライン中心の釣りとなった。120号と150号のオモリを用意しておけば、潮の速いときや深場の釣りになっても安心だろう。“冬の釣り物”というイメージは強いが、夏場は釣れる水深も浅く、また食味も刺身や湯引きに適した夏向きな身質になるオニカサゴ。ポン酢に紅葉おろしを添えたり、ちょっと贅沢だが“冷や汁のベース”にしても格別の味を提供してくれるので、まだ未体験の人にも是非お試し頂きたい夏の好敵手だ。