水深が13mと浅いこと、ラインはPE0.8号。これに高感度の竿も手伝い、底の根の起伏が手に取るように分かる。根を駆け上がる時は竿を跳ね上げ根歩きさせ、また底を意識して、中オモリを使って定点での餌の動きを意識する。その内「コンッ」という、カワハギが頭を振るアタリが! でも、ここでアワセに行っては早過ぎる。体力の落ちているカワハギは、一気に餌を吸い込もうとせず、一口ずつ、チビチビと餌を食べに来るからだ。そこで、中オモリを使って更に弛ませ、次のアタリでもう一度弛ませ、十分食い込ませた後、おもむろに竿を立てるのだ。終盤は立て続けに30cmを超える尺ハギが上がった!夏カワハギ釣りは、自己記録更新の確率が非常に高い時期でもある。今回も尺ハギを釣った3人中2人が自己記録を更新(もう1人は何を隠そう、巳之助丸レコードホルダー!)した。一昨年の8月、巳之助丸に乗った私は、34cmを筆頭に4匹の尺カワハギを手中にしている。この時期、浅場での引きのスリルを堪能しながら、是非、自己記録を更新していただきたい。