右舷3番で釣っていた陶さんは、普段、モロコなどを釣る大物師。この日は会社の友人、船釣りは初めてのフィリップさんを連れて乗船した。「釣り場が港から近いし、タナも浅いから初心者向きだと思って」。確かに、長ハリスの難しさはあるものの、アットホームなこの船の雰囲気となごやかムードはビギナーにも安心だ。結果、フィリップさんは初めての釣りにして、イサキ8匹をゲット。この笑顔に、もはや説明は蛇足だろう。秋の“爆釣”は秒読み!「良い濁りだったが潮が効かなかった。まだムラはあるが海が落ち着けば釣果も安定するはず」と船長。取材前日には3.9kgのマダイも出ていた。秋の“爆釣”まで秒読み段階か!?なお、この日に釣ったイサキとマダイは、全身にしっとりと脂が回った“上物”で、旬のカボスを絞って塩で頂いた刺し身は絶品中の絶品。塩焼き、ムニエル、アクアパッツアとお勧めは枚挙にいとまは無い。まずは釣り味と食味の両面を、期間限定・秋の風物詩として、一人でも多くの太公望にご賞味頂きたい。