かくして、左舷トモの田中さんは良型ばかり8匹を揃え、見事この日の規定数一番乗り。最終的には3名が規定数を達成し、船中平均は4匹。スソの方でも2匹を手にして、船中オデコなしという好釣果となった。さらに多彩なゲストも加わり、クーラーは秋らしく色とりどりの魚で賑わった。オモリで底を確認しながら積極的に誘い、時に仕掛けを止めて〝喰わせの間〟を作る。その小さな工夫が竿先のアタリとなって返ってくる、繊細で奥深い釣り。それに加えて、帰宅後に待っている格別の食味。皮を引いた刺身はもちろん、皮目を炙れば濃厚な脂の旨味が際立つ。煮ても焼いても文句なし。この魚を自ら釣り上げて味わえることも、アカムツ釣りを楽しむアングラーだけの特権だ。現在の寒猫根は、水深110~130m前後とアカムツ釣りとしては比較的浅く、魚影も濃い。深場の釣りに比べて仕掛けの投入や底取りもしやすく、これからアカムツ釣りを始めてみたい人には好条件が揃っている。三橋船長も「まだ今年はやれるねぇ」と太鼓判。その言葉を裏付けるように、取材後にも「アカムツ最大35cm、6~8匹、オデコなし」という驚きの釣果情報が届いた。この好機を逃さず、海の〝収穫の秋〟を味わいに、ぜひ波崎沖・寒猫根へ足を運んでいただきたい。