1kgを超える大型も1日に何回か顔を出すそうだ。この日も2回ほど姿を見た。姿を見たというのは、残念ながら船の上に上げることは出来なかったということも意味する。最初は右舷艫(船尾)の間瀬さん。明らかに強い竿先の叩きに良型であることを感じてはいたものの、カメラ片手でタモ入れを手伝うことが出来ず。そのまま抜き上げようとする間瀬氏からするっと落ちてしまった。本当に申し訳ない思いがした。1kgは確実に超えていた。そして2回目は筆者だ。タモ入れを手伝えなかった罰であろうか……間瀬氏と同じく引き上げ最中に、さようなら。いい場所を流してくれた久保田幸司船長、本当にごめんなさい。5匹もの高級魚をゲット予報通り正午を過ぎると本降りの冷たい雨が降り始めた。その悪い状況の中でも集中力を切らさずに、間瀬さんは計5匹の本命を釣り上げた。船長のアドバイスをしっかり守り、海底から数10cmほど上げた場所をきっちりとキープしていたそうだ。あまり誘いをかけなくても底ダチの取り直しがいい誘いになるそうだ。1匹顔を見れれば御の字というほどの希少な魚をおでこなしで1~5匹。この日もカンコやユメカサゴは交じったが、日によってはアラも交じるそう。十分以上に楽しむことが出来てこの日は終わった。オニカサゴのシーズンは潮が濁り始める3月から4月までだ。なんとかそれまでに再訪したい。