次の流しも同様、反応はあるが、イカが触ってこない様相が続いた。私も竿を出してみるが、やはりアタリは無い。そこで、流し替えての次の投入までに、メタル製のスッテを仕掛けの中ほどに入れ、タタキ動作でのスッテの横の動きを演出してみた。すると3連チャン、内1回はダブルで上がって来た。でも、時間と共にさらにアタリが出なくなったところで、直結仕掛けを直ブラに替えてよりスッテの動きを演出し、1杯、また1杯と掛けて行った。また、タタキ動作でスナップが開いてしまい、高価なシンカーが脱落してしまうことがあるが、スプリットリングを使うことによって解消できる。今後の展開が大いに楽しみなマルイカこの日、トップは16杯の釣果だったが、私は13杯と、小1時間の釣りではあったが、先の攻略法が見事に嵌った格好となった。ここで攻略のキーとなったのは、猫が猫じゃらしに興味を持つような反射=リアクションをスッテの動きに与えることと、微細なアタリを目感度で捉えられる柔軟な穂先、アタリをリニアに伝える高品質の極細PEライン、アタリを創りだすゼロテンションの精度だと言い切ることが出来る。今後マルイカは、海水温の上昇と共に浅場へと移動し、トップシーズンへと近づいて行く。繊細なテクニカル系の好敵手マルイカ、その食味は絶品である。