又々ワラサが食い出した。船酔いで休んでいた右舷胴の間の千ケ崎雛奈さんが“復活”して間もなく一気に竿が持ち込まれた。「アッアッ」と必死にリールを巻くが中々巻けない。それでも竿を立てながらの必死のリーリング。しかし、あと少しというところで他の釣り人とオマツリして痛恨のバラシ。気を取り直して餌を付けて投入した竿先が直ぐに海面に突っ込んだ。若船長が跳んで来て竿を支えながら「巻いて、我慢して」のアドバイスに無事4kg級のワラサがタモに収まってニッコリ。連れの深谷さんは3kg級のヒラマサをゲットしてこちらもニッコリ。そして沖上がりが近くなった11時前、左舷の五十嵐さんの竿が大きく煽られた。船長の差し出すタモに収まったのはこの日の最大2.5kgのマダイ。ピンクの魚体にスカイブルーの斑点が美しく輝いていた。これからが本番、“大鯛”ゲットのチャンス「これからが本番、魚探にも魚影があるし、良型が狙えますよ。楽しみにしてください」と山口新一船長。取材の翌日には、3.5kg級が交じって船中10匹と“シーズン突入”を思わせる釣果も上がった。