取材日の竿頭はキントキ6匹を釣った松原晃さん(千葉市)。硬めの竿とフラッシャーサビキに塩イワシ餌という独特の道具立てで一日を釣り切った。「これまでは高根の周りで釣れていたが、今年は少し違う」と今シーズンの動向を見る勝見雅一船長。この釣りのコツを尋ねると「まめに底ダチを取ってタナをキープする事と、数を釣るためにはアタリがあってハリ掛かりしたら、追い食いを待つこと」だそうだ。また、船長の合図があったらすぐ仕掛けを投入する事と、時合いを逃さないよう手返し良く釣ることも心掛けたい。“キントキ五目”、最盛期はこれから!竿先をガンガン叩くキントキの釣り味も楽しいが、釣った後の食味も特筆だ。刺し身で食べるなら帰ったらすぐサクにして一晩以上冷蔵庫で寝かせると旨みがぐっと増す。小さな個体は、ウロコを付けたままグリルで焼くと身が蒸し焼きになって美味。船長のお薦めはエノキ、ニンジンの千切り、旬の新タマネギと一緒にアルミホイルで包む「ホイル焼き」と、素材の旨みを引き出す「塩麹漬け」。大物ラッシュに沸いたヒラメが終わって、イサキより少しリードしてスタートした『勝見屋・初栄丸』の“キントキ五目”。その最盛期はまだまだこれからだ。