そしてこの日、もう一つ特筆すべきはそのサイズ。2kgに迫るモンスターサイズこそ出なかったが、1kgサイズが何匹も釣れた。このサイズは中々釣れるものではない。オニカサゴという魚、成長が非常に遅いことでも有名。1年で2cm程度しか成長せず、良型のオニカサゴなどは20年以上生きているというのが定説。そんな“20年選手”が数多く釣れてくるのだから信じられない。その姿に敬意すら感じるオニカサゴオニカサゴは先にも触れたように、浮袋がないのと他の魚より生命力が強いので、水深100m以深から上がって来ても元気満々。この日来ていたベテラン勢はそこを熟知しているようで、小型はリリースしていた。絶対数が多くはない魚なので、長く釣りを楽しむためにもこの心遣いは非常に嬉しい。良型を釣り上げると喜びと同時に長年生き抜いたその姿に敬意すら感じるこの魚。嵌る事は間違いない。数も期待できる夏のオニカサゴ。強烈な引きを堪能するには実は絶好の時期だ。