12時過ぎ、胴の間(中央)から「入ったよ!」との声。駆けつけてみると竿が大きく曲がっている。ドラグが唸る。「もうちょっと待たないと巻けないや」上乗りの高橋さんがサポートに入る。大きな魚影がぎらり「来たー!デカイ!!」。海面に上がってきたのは、34kgのモンスターモロコだった。大人が3人かかり、やっとのことで船上へ取り込んだ。30号のハリスは根ずれでボロボロ。釣りあげたのは、ベテランの大口弘晃さん。「小型のカンパチが底から7mのタナで当たっていたので、少しタナを下げ底から3mを狙っていたのが良かった。ムロアジは、40cm位のサイズを使って、一発大物を狙った。粘って泳がせを続けていてよかった」。この日は、ご自身の誕生日とか。最高の一日となった。「前の流しで“餌”が集まって奴(モロコ)が出て来たんだよ、きっと。ドラグを弱くして、上げる時もスローに上げてきたからハリス30号でも取れたんだね。ラッキーだね」と浅沼幹雄船長。「『仕舞って』と言われるまで泳がせ釣りを続けないとね。チャンスは、最後まであるから」と、上乗りの高橋さん。“秋の潮”で大型カンパチも期待!13時に納竿。船完備のシャワーで汗を流し、着替えてからベッドへ。帰りも長距離の運転となるため、帰港までの3時間しっかり睡眠をとった。「今後、ツムブリが入ってくるようになれば、“秋の潮”に変わる。大型のカンパチも期待出来るよ」と上乗りの高橋さん。南伊豆は、遠征といっても1泊2日で行ける。銭洲までの行き帰りで6時間は睡眠を取れる。高橋さんの言う通り、秋は大物チャンスだ。是非出掛けてみて頂きたい。