この後も29.0cmが船中で2匹顔を出す。これだけ尺(約30cm)近いサイズがコンスタントに顔を出すとは…今シーズンの状況を物語っていた。しかし、なぜか30cmの壁がなかなか超えられずもどかしい。そんなモヤモヤを一気に吹き払ってくれたのが左舷ミヨシで竿を出していた浅井晃さん。納竿時間までカウントダウンが始まった13時30分に上がったカワハギは、正真正銘の“尺ハギ”で30.5cm!この日の最大サイズに笑顔が溢れた。22匹でも不満なのが2017年29.5cmと28.5cmの2匹の大型を上げた中山さんは、それ以外にも朝からコンスタントに数を伸ばてトップの22匹。岩田船長の話では、「数の点では、最近では一番悪かった」との事。裏を返せば大会という側面から船長が持つ多くの引き出しからサイズの引き出しを中心に開けたと言う事なのだろうが、22匹で不満と言うのが今シーズンの好調さを物語っている。この日の水深はまだ15m前後。つまり本格化前なのだ。これから海水温低下と共に群れが深場へと移動する。そうすると今以上に数、サイズ共に楽しめるのは必至。今シーズンのカワハギは、大いに期待できそうだ。