胸のすくような大物の後、竿を出した小生が幸運な1匹を追加して、マハタは船中4匹で沖上がりとなった。船長も「今日は(潮の)流れ不足」とボヤいた難しい釣りではあったが、船を降りる釣り人たちに悲壮感がないのは、各々がベストを尽くした証しだろうか。「やっと海水温が下がってきたから、マハタはまだまだこれから」と楽しみな見通しを語ってくれた船長。ここだけの話、正直、強面だし仕事中は寡黙で近づきがたく見えるのだが、実はユーモアたっぷりで、魚の生態についても機知に富んだ気さくな船長だ。船宿記録は8.2kg、昨年は6kgの魚が上がったという『勇盛丸』のマハタ乗合船。竿を出せば大物の気配はひしひしと伝わってくるので、記憶に残る魚との出逢いを胸に、この冬、チャレンジしてみてはいかがだろう。