今年の本ガツオの模様について、栗飯原由巳船長に訊いた。「群れは少ない分、魚はでっかい。群れの規模は小さくないから見つかれば釣れるけど、これから(別群が)入ってくると思うし、新しい群れほど食いがいいんだ」と今後も益々楽しみだ。この釣りのコツを尋ねると「慣れて貰うしか無いね。イワシに慣れれば誰でも釣れる。入れて食わなきゃ、すぐ取っ替えた方がいい」と船長。ハリ付け後に投入された活き餌が、船縁のシャワーより向こうへ潜行しながら泳いで行く状態が“釣れる条件”で、海面でヘロヘロしていたり、力尽きて船下へ流されるようなイワシは活きていても付け替えることが肝要だそうだ。ヒラメ釣りと異なり、餌のイワシはどんどん交換することが推奨されているので、この点は特に留意したい。また釣り方や餌の付け方は添乗のスタッフに尋ねると親切丁寧教えてくれるので、遠慮せずに声を掛けるとよい。降り注ぐ陽射しと潮飛沫をいっぱいに浴びて、太平洋育ちの弾丸ファイトと新鮮な味覚を満喫できる活き餌の本ガツオ&キハダ乗合船。8月1日からのコマセ釣りスタート後も楽しめるとのこと。今期絶好のスタートを切ったこの機会に、ハリと糸だけのシンプルなフカセ釣りで、青物のスピードとパワーを是非、ダイレクトにお楽しみ頂きたい。