前半のキントキは苦しんだが、後半は「根魚も一緒に狙えるし、上向くだろう」といった甘い目論見はもろくも崩れる。たまに訪れるアタリは小型のアヤメカサゴ。厳しい時間を過ごし、納竿の時間も気になり始めた午前10時半。やっと潮が動き出した。魚というのは潮の流れに非常に正直に反応する。潮が流れたと感じた瞬間、急にアタリが増えだした。中型サイズのアヤメカサゴ、メバル。そして浅場にもかかわらずオニカサゴも顔を出した。強い引きは良型のアヤメカサゴかと思ったら、キントキ。既に1匹上げている山崎さんにはサイズアップした2匹目が。右舷トモ(船尾)の市川康男さんにも良型のキントキが来た。ラスト1時間にアタリ集中結果的には年間何回あるか?と言うほどの負のスパイラルに陥る一日となってしまったが、魚群探知機に映し出される反応と後半の1時間の怒涛のアタリを見ると、潮が普通に動きさえすれば数が釣れるはず。実際、3日前はトップで7匹の良型キントキとマハタが上がっている。9月一杯は“キントキ&根魚五目船”を出すとの事。市場ではめったにお目にかかる事が出来ない超高級魚を堪能しに出掛けてみてはいかがだろう。