「今期は良いです!」と今シーズンのヒラメに太鼓判を押す天野正毅船長に、釣り方のコツを訊いた。「餌の付け方と、タナの取り方。ほぼこの2つで決まります。タナの取り方はその日のパターン(魚の傾向)やポイント(釣り場)にもよるんですけど、基本は“底スレスレ”。オモリで底をトントンするんじゃなくて、オモリが底に着いたらちょっと浮かしてあげる。この位置をずっと“キープ”したい」と、基本にして究極のタナ取りは至ってシンプル。『あままさ丸』では、常に天野船長とFA(フィッシングアドバイザー)の松嵜好昭さんの2人体制で釣り人をアシストしているので、分からないことは遠慮無く質問するのが上達の近道だ。希望者には一から釣り方をレクチャーをしてくれるので、初心者なら早めに乗船して教えを請うのが絶対にお薦め。この日が初めてのヒラメ釣りだった櫻井肇さん、宮内亜由美さん(川崎市)は、松嵜さんのマンツーマン指導が実って2人で釣果11匹。華々しいデビュー戦を飾った。大物の気配アリ、最盛期はこれから!!「ヒラメってこんなに釣れる魚だっけ?」と驚かされたこの日。竿頭は「ヒラメ釣りの道具を持って無くて…」と“一つテンヤマダイ”のスピニングタックルで挑んだ織田光郎さん(千葉市)。道糸PE0.8号にオモリは周囲と同じく50号と60号。陽が高くなるにつれて居食いをするような良型のアタリを漏らさずハリ掛かりさせて12匹を釣った。「徐々にサイズの良いのが交じって来たんで、海水温が下がってくるこれからが楽しみ」と言う船長の言葉通り、取材の翌々日には座蒲団サイズの6.2kg、文句ナシの“大判”も上がっている。釣果10匹以上の数釣りも依然継続中なので、ヒラメ釣り入門に絶好のチャンスであることは間違いないが、大物狙いのベテラン勢にも注目頂きたい。この記事が掲載される頃、イワシの群れと共に南下してくる大型の“渡りビラメ”のニュースはまだだろうか。2019年も釣果情報から目が離せないお正月になりそうだ。