殿谷さんのシャクっていた竿先にモゾモゾとアタリで竿が僅かに撓った。上がって来たのは25cm位のマルイカ。嬉しい“ゲスト”だ。その後すぐに中田さんにもマルイカが釣れた。苦戦していた左舷トモの梶原さんにもマルイカが乗った。私のシャクリ上げた竿にズン。慎重にリーリング、グイグイの引き込みに「アオリイカか」と思った途端軽くなってしまった。上げて見るとカンナ(ハリ)にイカの身切れがついていた(カンナの身切れは綺麗に取り除いておこう。少しでも身切れが付いているとイカは乗らない)。またまた殿谷さんの竿が撓った。重そうだ。ゆっくりとリーリング、姿を見せたのは“ベンケイ”と呼ばれる大型マルイカ。続いて私の竿がフワーと重くなった。私にも20cmオーバーのマルイカ。船中全員に“ゲスト”のマルイカが釣れた。そして私にツキが回ってきた。シャクって間を置くと、竿先が持ち込まれ、スミイカの良型も交じっての怒涛の3連荘。そして、マルイカも最終的には4杯をゲット。中田さんに山口さん、殿谷さんも“本命”やマルイカが乗った。「2時半に上がります」の船長のアナウンス時に殿谷さんと私の竿に同時にアタリ。2人共7杯目を取り込んだ。朝の内の心配もなんのその。スミイカは7杯が2人、他は6杯、5杯、ツキに見放されてオデコも出てしまったが、“ゲスト”にマルイカも来て悪条件下では上々の成績だった。3月一杯は楽しめそう!!「まだ400g級も交じっているので、潮さえ流れれば3月くらいまで楽しめますよ。水深も今日のように最も深いところで65m位です。胴突きなので底にいるイカに抱き着く間(糸を弛ませて)さえつかめれば初めての方でも楽しめます」と、船長は明るい見通しを立てていた。