魚の集まるポイントに船を流しながら、オマツリを解いたり、個々の釣り人にアドバイスをする間門陽介船長。この日も「餌のタラシの長さ」や「定期的なハリの交換」、「大きな個体を釣るためのコツ」を釣り人たちに提言していた。そのどれもが、実践するとすぐに釣果として顕れるのも特筆で、釣り方の分からない初心者は勿論、スランプに陥る中級者や、さらに面白みを見つけたい上級者にもお薦めしたい。この日の竿頭は、船中1号を釣った浅井さんの72匹。胴突き仕掛けを投げて誘うのも効果的だが、船下を天ビン仕掛けで静かに釣っても充分数は釣れる。ビギナーからベテランまで、それぞれの楽しみ方を満喫出来るのが印象的な「松陽丸」。奥深い船釣りの醍醐味を、ぐっと身近に感じさせてくれる船宿だ。