怒濤の大釣りを記録したこの日、竿頭は船中1杯目を獲った髙橋さん。2kgの良型を頭にリリースした仔ダコも含めると27杯と驚きの釣果。タコを詰めた網袋を持って「重ぉ~い!」と嬉しい悲鳴を上げていたが、それもその筈、重さにすれば軽く10kg超え。更に船中では170杯を超えるマダコが取り込まれ、ツ抜け(10杯超え)した釣り人が9人も居た。こんなに釣れてしまって大丈夫かと薄ら寒く感じたが、船長曰く「1箇所に個体数が多過ぎても餌不足で共食いするか、大きく育たない」との事で、程よく間引いている程度だとか。確かに釣り上げた大型の個体が仔ダコを吐き出す一幕もあり、300g以下をリリースして良型を定数20杯まで釣っている分には、罪悪感に苛まれなくても良いようだ。とにもかくにも、この夏はマダコフィーバーが期待される東京湾。この記事が公開される頃には、あの仔ダコたちも大きくなっていると思うと、黙って心に留めておくことは到底出来ない。タコ釣りの入門にも最適な今期こそ、マダコ釣りで令和元年の思い出に残る“大漁”と“ご多幸”をお祈りしたい。