暫くすると船団が固まり始めた。すると「来たよ!今日一番だ」と北原さん。今まで見なかった竿の曲がり。巻き終わりキーパーにロッドを付けて取り込み開始。ここからがイカ釣りの醍醐味だ。1、2、3…と次々に水柱を上げながらスルメイカが取り込まれて行く。反対側に居た根岸さんも「来た来たっ!」と巻き上げ開始。北原さんは7点掛け。根岸さんは9点掛け、左舷大ドモのベテランは5点掛け2回。「こうでなきゃね」と北原さん。数回この様な展開になり、「山口さんも早く釣りなよ」と言って頂いたが、この後も続くと思いラスト1時間になってから投入した。しかし、その頃には再び厳しい展開になり、触るものの上手く上がって来ない。渋い状況であると判断して仕掛けをツノサイズ14cm直結にした。ここに落とし穴があった。他の方々は18cm直結。水色が悪くツノが見えていない事、捕食している魚のサイズが大きいという事も有って14cmのツノには乗り辛い状況だった。更に皆さん水中ライトを装備していてアピール力をアップしていた。残念ながら手持ちが無かったが、根岸さんが「これ使って」と水中ライトを貸してくれた途端乗った。「サバが多いと確かに寄せてしまうのですが、このエリア、水中ライトが結構有効なんですよ」と教えてくれた。更に状況が厳しくなったので、14cmブランコに変更。最後の流しでヒット。潮と水色とのマッチング。本日も勉強になった所で沖上がりの時間を迎えた。お約束の船上干しを見ながら帰港。それでもトップは31杯。「スタートしたばかりですが、天気が安定すれば良いようですよ」と船長。間もなく電動リールが止まる位の多点掛けが楽しめるようになるはずだ。