深場のポイントでアタリが遠くなった8時50分頃、浅場で良い型のヒラメが上がったとの情報が船長に入り急遽岸寄りのポイントへ移動した。浅場のポイントでは、スパンカーは使わずに横流しで広範囲に狙う。一流し毎に潮上の舷を左右交代する形で流すためチャンスは平等だ。基本的には潮上側がポイントに先に入るので有利になる。潮上側は、LTの場合、「オモリを重めにして糸を立てて早く仕掛けがポイントに入るようにするといい」と船長。水深11mのポイントへ到着し、何回かの流し替えのあと、10時35分、右舷大ドモ(船尾)でこの日の最大3.5kgのヒラメが上がった(巻頭写真)。釣り上げたのは、40年以上『力漁丸』へ通っているという松林さん(川崎市)。この日が今年の初釣りで「大きめのイワシを付けたら食ったよ」と教えてくれた。11時30分定刻通りの納竿となった。今シーズンの状況とこれからの見込み「今シーズンは、何故か潮が澄んでいる方が大きいのが回ってきたりしていますね。イワシが回ってくると水深5m位で5kg位のが何枚か出たりしています。これからイワシが回ってくれば、また大きいヒラメが回って来ると思うので期待してください。GWに毎年大ビラメが出る時期があるので是非来てください」と船長。泳がせ釣りは、生き餌が暴れる“前アタリ”のドキドキ感や“本アタリ”からフッキングまでのハラハラ感など独特の釣り味があり、ロマン溢れる釣りだ。手軽にできるイワシ泳がせで大型ヒラメやマハタを是非狙って頂きたい。