終わってみれば、最後の1投まで竿が曲がったこの日、“束釣り”達成者は4名。競技終了直後の船内は疲労困憊という言葉に尽きたが、村上船長曰く「ここまで来たら、修行やな」と笑みを浮かべた。予選通過ならずとも、自己記録を更新した釣り人もそれなりに居たはず。競技ばかりが全てではないだろうが、競技会で培った緊張感・集中力は、普段の釣りにおいても一瞬の時合いをモノにする事が出来るだろう。この日の「上丸」は120匹がボーダーライン。競技時間・6時間という中で、3分に1匹のペース。見事予選を勝ち上がった櫻井さん(巻頭写真)と次点の釣り人との差は僅か数匹。些細なトラブルが敗因となってしまうという見応えのある予選会だった。釣れている時にいろいろ試すのも良し、のんびり楽しむのも良し、今年の大阪湾タチウオはストレス発散にもってこいのターゲットだ。