「第一忠丸」の行橋眞生(ゆきはし まき)船長にトラフグ釣りについて訊いたところ、まず大前提としてシーズン序盤は中層を泳いでいる個体を狙い、後半は産卵を意識した底の反応を狙うので釣り方が異なることを教えてくれた。「釣り方に関しては毎朝のレクチャーを聴いて欲しい。この時期は海面からの指示ダナの釣りだから、マーカー付きの道糸を使うのは必ず。太さは出来たらPE1号。細くても0.8号で」とのこと。仕掛けは船で購入出来るので、初めての際はこれを使うのがお薦めだ。また、朝のレクチャーでも、取り込み後も船長が念を押すのは“噛まれないよう注意する”こと。多魚種のような「イテテ」では済まされない大怪我になるので、魚を掴んで抑えるためのタオル等とハリ外しのプライヤーは必携。桶に入れて活かしている間や、沖上がり時の血抜きの際も、くれぐれもご注意頂きたい。大注目の東京湾トラフグ、今シーズンは型がいい!かくして、この日の竿頭は3.3kgを頭に3匹を獲った山下さん。「釣れた獲物は免許を持った船長が帰港後に可食部分のみの棒身(身欠き)にしてくれるので安心かつ帰宅後の調理もお手軽だ。『野毛屋釣船店』は完全予約制で、最大3隻までトラフグに配船出来るので、人気集中とは言え「乗れるの?」の心配はほぼ無用だ。「去年と比べると大きいのが多い」と船長も太鼓判の東京湾トラフグ。思い立ったからまず電話を。