大野利広船長にカモシ釣りのコツを訊いた。「タナと、コマセの入れ替えくらいだと思う。あとはコマセの出具合かな、袋で」と船長。指示ダナは魚群探知機の反応によって意外と変動するので、船長のアナウンスを聴き逃さないよう注意を。道糸の目印の読み方やコマセの振り方など、分からないことは一人で頑張り過ぎずに船長に尋ねるのが得策だ。ビギナーへのアドバイスを尋ねると「取りあえずはホラ、貸し竿はテンビンまで無料で貸してるから、あとはハリスとゴム(クッション)だけ用意してくれれば」とのこと。ハリスは対象魚の大きさによって、この時期のヒラマサは6号から8号を4尋から5尋。マダイが多い時は6号6尋と変えていく。また、乗っ込み期はマダイを狙って細いハリスを用いた結果、大きなヒラマサを獲り逃す釣り師も多いとのこと。大物に狙いを絞った伝統釣法だけに、強気のチョイスを心掛けたい。今シーズンは数多く期待大!かくして、この日の釣果はヒラマサが2.9kgを頭に0~2匹。惜しくもヒラマサを獲り逃した釣り師も仕掛けを付け変えて手堅くマダイやイサキを釣り、笑顔の沖上がりとなった。「型は小振りなんだけどね、数は出てるから」と船長も太鼓判のカモシ釣りで楽しむヒラマサ。夏から秋の大物シーズンを前に、入門に最適なこのタイミングをお見逃しなく!