三石忍さんは、状況を分析しながら細かい操作を繰り返し探って行く。この辺は見ていても参考になる部分が多く、アクションから喰わせる間のタイミング等、渋い状況に合わせて変化させるのは流石。「どうも5、6m位のところで“二枚潮”になっているみたいです」との事。船長が言っていた「下から5m」と言うのが当て嵌って来る。そして細かいアタリを捉えて合わせが決まる。良型タチウオを上げた。「このエリア活性が高いと比較的釣り易いんですけどね。今日は厳しいかも」と三石さん。タチウオは特に“水色”による光量の変化や海水温に影響されやすいターゲット。その辺の引き出しも持っているアングラーなので分かり易く説明してくれる。パターンと傾向を掴んだ三石さんが再びヒットさせた。潮回り再スタートで、「喰う」反応と「喰わない」反応がハッキリと出るコンデション。投入の際は合図の前に準備をして備える事も重要。後半は単発ヒットが多く、メタルジグにカンパチがヒット。午後1時沖上がりの時間を迎えた。今回は偶然スペシャリストの三石さんに遭遇して釣りを見せて頂いたが、テクニックもさることながら「基本を突き詰めている」感じを受けた。テクニックは多くの経験で培ったものだが、「基本」はビギナーでも出来る事。餌付けの丁寧さ、準備等々。もし、お会いする機会が有ったらその辺も質問すると良い。快く教えてくれる筈だ。渋い状況だったが、「常磐タチウオ」はこれから本番。是非楽しんで頂きたい。