細井さんもさすがに半日ゼロだった私に同情したのだろう。午後は自分の釣りそっちのけで、私のためにいろんなアドバイスをくれた。細井「追ってます、追ってます! あ~、見切られちゃった」バーチカルに狙っているので、普通の魚探でもまるでライブスコープのように追ってくる魚が見えるのだ。細井「この釣りは、追わせて喰わせる釣りなので、アタリがダイレクトに伝わってくるんです。それがたまらないですね!」普通のジギングは、ラインをたるませた瞬間に喰ったりすることも多いし、意図せずスレ掛かりになることも珍しくない。でも、マイクロピッチジギングは、常に誘い続けているので、アタリがすぐにわかる。だから高確率であごのいい位置に針が刺さるのだ。それにしてもなぜ私には釣れないのだろう。細井「この釣りは、ロッドの硬さによってアクションが変わってくるんです。横沢さんのアジングロッドはティップが軟らかすぎて、あまりジグが動かせてないかもしれませんね。僕も3本タックルを出していますが、硬さだけは変えています。あとは、全く同じリール、同じライン、同じ長さのスーパーライトジギングロッドにしていますけどね」同じようなアドバイスを、細井さんのお仲間のトガシさんからもいただいた。やっぱりアジングロッドじゃダメか? というわけで、ライトジギングのベイトタックルに変えてみた。すると……。細井「追ってますよ!」横沢「よし、乗った!」ついに来た! この引きはまさしくレイクトラウトだ! サイズも自分にとっては悪くない65センチ。ああ、長いトンネルをやっと抜けることができた。2日目は、夕方から別の仕事が入った関係で、レイクジギングは2時間ほどしかできなかった。しかし、細井さんは3匹のレイクトラウトを軽々と仕留めた。私にはまた、なかなか釣れない。ベイトタックルだと、どうもアクションがつけにくいのだ。そこで、今度は少し硬めのバス用スピニングロッドに変えてみた。すると、すぐにレイクトラウトがかかったのだ!細井「やっぱり、ロッドでアクションが変わるんですよ」その細井さんの顔は「横沢さん、早くSLJ専用のロッドを買うべきですよ」と、言っているようだった。1日半の釣りで、レイクトラウトの釣果は、細井さんが14匹、私が2匹。SLJ専用ロッド、いよいよ買うか!