オフショアマガジン
2015.2.15号

利八丸・千葉県勝山港
千葉県・勝山港から出船、春の潮に乗って「ヤリイカ」が爆釣!

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暦の上では春になったが、未だ寒気団が日本列島を襲い各地に豪雪を降らせている。「この寒いのに、わざわざ寒い海へ…」などと言われても、太公望は寒さなどものともせず、好きな魚を、食べたい獲物を狙って出掛ける。ヤリイカが食べたいと家族に言われて11日、千葉県・勝山港『利八丸』に出掛けた。すると、多点掛け続出の大爆釣!大満足の釣行となった。

午前6時に出船

これが船宿『利八丸』の看板、左折して港の奥へ
当初10日に出掛けるつもりだったが、南西風で“建国記念日”の釣行となった。アクアラインから館山自動車道を経由、鋸南富山ICを降り、勝山商店街を抜けて勝山港入口に午前4時前に着いた。港入口の『利八丸』の看板に従って左折、港の奥に進む。駐車場には既に多くの車が停まっていた。5時過ぎ、「第一利八丸」が岸壁に寄せられ、船に灯かりが点ると受付を済ませた12人の釣り人が釣り座に着いた。少し空が白みかけた6時、女将さんたちに送られて岸壁を離れた。

受付は港の岸壁、船の前
船座席は先着順にこの船図の番号札を取る
灯かりの点った利八丸に乗り込む

最初はスルメイカを狙うも…

出船前に仕掛けの準備怠りなし
薄墨を流したような空の下、赤灯と白灯の間を抜けて洲崎沖に向かう。夜明けの海上を45分、洲崎沖に到着。「まずはスルメをやります、用意して下さい」と舟宝康弘船長のアナウンス。小さなウネリはあるものの穏やかな海に舳が風上に向けられると「やって下さい。水深は190m。130m位に反応があります。探って下さい」。魚探には赤く群れが映っている。18cmの色とりどりのプラヅノが海中に消えた、船上で誘いの竿が上下する。1流し、2流しと場所を移動しながら探るが、「触る感触はあるけど乗って来ないね」の声が聞えてくる。その後も「乗った」の声はない。小1時間程で見切りを付けた船長から、「上げて下さい。布良沖に走ります。ヤリイカの仕掛け(11cmプラヅノ)に替えておいて下さい」とアナウンス。

白みかけた空の下、港を出る
乗る気配がないね
こちらもタナを探っているんだけど…

1投目から多くの人に多点掛け!

しょっぱなから多点掛けだ、見て
前方に伊豆大島が大きく姿を見せた布良沖に到着。既に10隻余りが集まっていた。魚探を見ながら右、左と旋回しながら魚影を探していた船長、潮回りして船首を風上に向けた。「やって下さい。220m、だんだん浅くなります。底から10m位まで探って下さい。反応はありますよ」。一斉に120号のオモリが投げ込まれ、イカヅノ投入機からプラヅノが威勢よく跳び出す。あちらこちらで竿がシャクられると、間もなく前で後ろで電動リールの巻き取り音が聞こえて来た。ヤリイカの身は柔らかいので、皆さん低速での巻き上げ。見えて来た中オモリの下に白っぽい影、小振りだがヤリイカだ。「お~、1ツ、2ツ、3ツ、4ツ…パーフェクトだ」は、右舷ミヨシ(船首)の高橋悦夫(船橋市)さん。そしてトモ(船尾)の秋山一彦(横浜市)さん、左舷で中本勝彦(横浜市)さんも「全部ついているよ」。1投目にいきなりパーフェクト3人、他の人もほとんどの人が多点掛けで取り込んだ。

イカ釣り慣れてないけど、入れて直ぐ釣っちゃいました
多点がけのうちの2杯です
スルメイカも交じって釣れてきました

大小交じりも多点掛けが続く!!

水深220、230mと深いが、クッと乗りが明確に伝わって来る。軟らか目の竿はシャクリ上げて竿先を見ているとクンクンと竿先を揺らす。これを見逃すと数を伸ばせない。型は22、23cmから44、45cm級とメス、オスの交じり。右舷胴の間(中央)の山崎篤史(川越市)さんは、3点掛け、左舷ミヨシの斉藤幸一(千葉市)さんは7点掛け。あちらこちらで竿先に重量感、「重いと思ったらスルメもついていた」とは癸生川一雄(越谷市)さん。「パーフェクトだ」は、胴の間の佐藤公則(船橋市)さん。しかし、イカの移動が速いのか、同じ場所で2投目は乗る数が少ない。それでも2点掛け3点掛けで乗ってくる。流し直したら、いかに早く仕掛けをタナに入れるかが数を伸ばすコツのようだ。

仕掛け図
とりあえず2杯。
[動画]ノリ最高っ!ヤリイカ釣り

仕掛けが絡まっちゃう。足元へ放り出すよ
大きいのと小さいのが交じって掛かってきました
エヘヘ、私も良型と小型を持って見た

メダイの“おまけ”も

サバかなと思ったらメダイでした
左舷トモの中本さんの竿がクンクンと引き込まれた。「サバ、サバ」と言いながらリーリング開始。途中強い引き込み、海面に浮いたのは50cmほどのメダイ。イカがついていたのをパクリとやったのかしっかりイカヅノに掛かっていた。10本ヅノに替えていた胴の間の畠山敬さん(木更津市)は、「2ツそこで落ちちゃった」と7杯を取り込んだが、船べりまでは9点掛け。左舷の阿久津一雄(船橋市)さん、尾形史弘(川崎市)が5点掛け、4点掛けと取り込んだ。

こいつは大きいでしょ!
イカがバケツに入らないよ、と嬉しい悲鳴
取り込み中は手を止めてられないよ

初投入、いきなりパーフェクト!

私もたまらず竿を出した。少し軟らか目の竿に11cmの6本ヅノの仕掛け。しかし、慌てて投入したため1投目はハリスにツノが絡んで手前マツリ。仕掛けを取り替えて再投入。230mの少し手前でスプールを押さえ、ゆっくり落とし込むと、グンと手応え。ゆっくり手巻きで3、4回巻き上げて来ると更に重みを感じる。竿は手持ちで電動スイッチON。低速で巻き上げてくると何とパーフェクト。2投目は25cmから40cm級の5点掛け、真ん中のツノには身切れと墨が付いていた。3投目は3点掛け、なんと3回の投入で14杯。思わず頬が緩んだ。隣のミヨシで高橋さんがツノに付いていた墨を歯ブラシで綺麗に落としている。「ツノに墨や身切れが残っていると乗らないからね」とベテランらしい話。私は40杯前後釣った。トモから2番の長澤治男(多摩市)さんは、合間を見ては家に帰って直ぐ食べられるようにと、慣れた手つきで釣れたイカを捌いていた。

見て、見て大きなヤリでしょ
船上干しが旨いんだ、これから干すんだ
こいつは45cmあるかなぁ!

ツノに墨や身切れが付いていたらイカは乗らないよ、ツノは綺麗にして
これは一部、数を数えているんだ、50杯は超えているね
美味しく食べるために今のうち絞めておくのだ

トップは61杯!50杯超が5人!!

船上での天日干し、イカが並ぶ
その後も、殆んどカラ振りなしで多点掛けが続き、トップは高橋さんの61杯。左右のトモで争っていた秋山さんと中本さんは共に55杯、「横浜同士で仲良く痛み分けだね」と笑いながら報告し合っていた。スソは船酔いで途中中断していた山崎さん。それでも良型を交えて24杯。50杯超が5人、平均40杯の爆釣だった。
「これから5月までが本格的シーズン。型も大きくなって来て期待できますよ」と船長。当分は大釣りの期待が持てそうだ。

上乗りの渡辺大輔さん
こちらは『利八丸』の女将さん
「今日も釣れてよかった」と舟宝康弘船長

(釣りビジョンAPC・倉形金幸)

今回利用した釣り船
千葉県勝山港『利八丸』
〒299-2117 千葉県安房郡鋸南町勝山471-7
TEL:0470-55-3837
詳細情報(釣りビジョン)
利八丸ホームページ
出船データ
■ヤリイカ乗合料金■ 午前船:10,000円(氷付き)
出船時間:6:00、沖上り13:00
*インターネット割引有り
貸道具:手巻きリール・竿・・・無料
*ヤリイカ仕掛け・オモリ販売有り
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