オフショアマガジン
2015.6.1号

渡辺丸・千葉県江見吉浦港
千葉県・南房のアカムツが好調スタート!50cm級ビッグサイズも!

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“海の宝石”と言われるアカムツ。“ノドグロ”の別名で知られる超高級魚。千葉県・南房でそのアカムツを釣らせてくれるのが江見・吉浦港『渡辺丸』である。「顔を拝めれば御の字」との思いで24日に出掛けた。大釣りはなかったものの50cm級のビッグサイズも上がり、シーズンはこれから!を実感した。

定員8人、船はゆったり

船に灯かりが灯る
午前3時半、吉浦港に着いた。船着場が集合場所だ。漆黒の港に車が数台やって来た。2人組、3人組とアカムツに魅せられた釣り人が岸壁に荷物を降ろす。4時前に渡辺秀雄船長が来て「第10渡辺丸」のエンジンを掛けると、船上灯が灯って船が浮かび上がった。深場の釣りなので定員は8人までとしていると言う。私を含む7人が乗り込んだ。もう1隻もアカムツ狙いで出船とのことで人気の高さを窺わせる。船内で付け餌のホタルイカのパックが配られると舫い綱が解かれた。

乗船したら早速仕掛けの準備です
餌を用意、サバの短冊を作りました
綺麗にサバの短冊が出来ました。塩サバも

釣り場は吉浦港の真沖、“ゲスト”でスタート

小雨がパラつく中、1時間程走った5時過ぎ、白みかけた空の下、「ハイ、やって下さい。水深265mです」と船長からアナウンス。餌はサバの短冊とホタルイカを抱き合わせてハリに付ける。胴突き3本バリ仕掛け、200号のオモリをドボンと海中へ投入、上潮だけが流れる。「途中でサバが食っちゃった」、「何か引いてる」、「ウーン、サメみたい」とミヨシ(船首)でトモ(船尾)で声がする。「“本命”!」の声は聞かれない。前日の午後も乗ったと言う右舷胴の間(中央)の野畑宏幸さんが25cm級のユメカサゴを釣った。トモの藤間紘資さんはサバ。「これは餌だよ」と苦笑い。

口開けは良型のユメカサゴでした
アカムツよ口を使ってくれ
水深は264mだけど276m、糸は10m以上余計に出た

餌はサバの短冊とホタルイカの抱き合わせ。「食ってくれ!」
サンマの短冊も用意しました
仕掛け図

“船中1号”は丸々と太った45cm級!

「裏で上がったよ」の船長の声に、カメラを持って飛んで行くと、野畑さんが笑顔で45cm級をぶら下げてくれた。“船中第1号”、丸々と太ったアカムツが朱色の魚体をくねらせた。それを見て周囲も活気付くがガクガクッと竿先を揺するのはサメ。船長も操舵室から顔を出し「台風のあと潮が冷たくなって食いが落ちたね」と渋い顔。ミヨシの佐藤和憲さんがリーリング開始、竿先がクンクン引き込まれる。カメラを構えたが、暫くして海面に現れたのはユメカサゴの一荷(2匹)。「やったと思ったんだけどね、赤いけど“本命”じゃなかったよ」とガックシ。それでも気を取り直して餌を付けて再び投入。

「昨日は1匹だったけど、今日は早々と良型をゲットしました」
「こちらは同じ朱色だけどユメカサゴだよ!」

誘いが功を奏す!

「ウハハッ、2匹目も良型、それもユメカサゴとダブルだ!」
左舷トモも「アタリがないね」と言いながらも竿先を睨む。「ガツンと来たけど“本命”じゃないね」は、胴の間の松本幸さん。ガクガク竿先を震わせながら上がって来たのは50cm級のサメ。潮温が低いとサメが多いようだ。ミヨシの吉田道次さんも「そんなに釣れる魚ではないので」と言いながら黙々と竿を握っている。 そんな中、ハリスを長めの1mにして大きくシャクリ上げ、餌をアピールしていた野畑さんが「またサメだ。まあサメは税金みたいなもんだから」と余裕のリーリング。その後、同じ誘い方で2匹目のアカムツをゲットした。40cmオーバーのグッドサイズだ。その間に佐藤さんはユメカサゴやメダイを取り込んだ

プラ桶の中に勇者の姿
絶えず誘いをかけて食い気を誘わなくっちゃ
「またまたユメカサゴ、食べたら旨いけどチョット小振りかな」

“ゲスト”が賑わしてくれる

[動画]好調スタート!アカムツ釣り
ミヨシで小型のメダイが、胴の間で丸々と太ったサバが、トモではユメカサゴが…。船長は、サメやサバを避けながら船を江見沖に、岸寄りにと移動するものの潮の動きが緩慢、底潮も冷たいらしくアカムツの活性は上がらない。野畑さんは釣ったサバを三枚におろし、身肉を削ぎ落とし、皮身を短冊に切って新鮮な餌を作り、ハリに付け直して投入。竿は絶えず手持ちでタナ取りしながらゆっくりと誘い上げている。アカムツのアタリは竿先をゴンゴンと引いたあと途中の引き込みは弱く、海面から40m前後で再びガクガクと引き込むのが特徴だとか。それを実践してくれたのは野畑さん、3匹目を釣り上げた。これも40cmオーバーの見事なサイズ。

「ユメカサゴのダブルだ!“本命”はこないね」
またまたサバ、次回の餌にとっとくよ
前日の雪辱で3匹目、「45cmはないかなぁ」

終盤でビッグサイズが上がった!

右舷の賑わいに比べ静かだった左舷。9時半ごろミヨシで「サメだ」は吉田さん。
見ると竿先が終始ガクガクと引き込まれている。船長も「道糸を切られないようにね」とアドバイス。ほぼ同時に胴の間の松本さんもリーリング開始、サメに道糸を切られないように用心深くリーリングしていると思いきや、コクンコクンと竿先が持ち込まれている。先にガクガクと竿先を持ち込んでいた吉田さんがハリスを手繰ると朱色の魚体が見えた。「デカイ!タモ、タモ!」。船長が飛んで来てタモで掬ったのはビッグサイズの50cm、見事なアカムツである。朱色の魚体がタモの中で躍った。そして隣でリーリングしていた松本さんが、少し小振りだがやはり“本命”を取り込んだ。しかし“本命”はここまで。後はユメカサゴやメダイ、サバが数匹上がっただけで竿上げの11時になってしまった。船着き場に戻ると、もう1隻の「渡辺丸」も50cmを含め5人で8匹との事だった。手に入れそこなった“海の宝石”アカムツ、50cm級に再度挑戦を誓った。

「辛抱しててやっと来ました、50cmのビッグサイズは重いね」
「えへへ、クーラーの枠に一杯だ」
プラ桶から尾っぽがはみ出ちゃうね

“ゲスト”のメダイ「もう少し大きいと良いのだけど」
赤いのが多数だけどユメカサゴばかりです
この日の釣果です

釣り方のコツ&今後の見通し

いつでも状況に応じてハリスを変えられる様に準備
道糸はサメが掛かると擦れて高切れすることが多いので、PE4号がお勧め。アカムツは、ハリスの太さは余り関係ないので少し太めにして、潮の抵抗で餌がフワフワ海底近くを漂う方が良い。ハリスの長さも50cmから1m位を用意して潮の流れで使い分ける。ハリはネムリかホタバリの18号、チモトにピンクやグリーンの蛍光玉を付けると良い。また。水中ランプは潮の抵抗が大きくてオマツリの原因になるので、幹糸の上部にケミホタルを付ける。餌はサバの短冊が基本。それにホタルイカを抱き合わせた方が良いようだ。竿は手持ちで絶えず餌を動かしている釣り人にアタリが多いとの事。これから夏に向かって浅場(150m位まで)に乗っ込んでくるので、水深がだんだん浅くなっていく。オモリも150号になって行くとの事。「11月位まで楽しめますよ」と船長。

日並によってタコベイトも効果があるよ
「潮温が上がってくれば数も出ますよ」と渡辺秀雄船長
今日の仕掛け、200号のオモリ、道糸4号400m、と仕掛けです

(釣りビジョンAPC・倉形金幸)

今回利用した釣り船
千葉県江見太夫崎港『渡辺丸』
〒299-2866
千葉県鴨川市江見吉浦128
TEL:04-7096-0390
定休日:第3土曜日
詳細情報(釣りビジョン)
渡辺丸ホームページ
出船データ
完全予約乗合(限定8名)
アカムツ船
集合:午前4時 納竿:午前11時
料金:1万円(氷付き)
貸し道具:貸し竿・リール(手巻き・電動・アコウ用電動)無料
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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