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【福井県九頭竜→滋賀県安曇川】鮎釣りハシゴ!今年は〝一味違う〟と評判の良型鮎に会いに行く!

2025年09月04日公開

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私の夏休み鮎釣り旅!福井県九頭竜川からスタートし、次に向かったのは毎年楽しい時間を過ごさせてもらっている鮎釣りパラダイス滋賀県安曇川!前情報によれば、どうやら今年の安曇川は「いつもとは一味違う」らしい…。素晴らしい夏空の下、煌めく鮎を狙いに川へと降り立った!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

釣り人少なく、進む垢ぐされ…

夏休み釣行の続き…情報を頼りに福井県九頭竜川から滋賀県の安曇川へと移動…!ここ安曇川では、年に一度は一緒に竿を並べるアニキと待ち合わせし、まずは朽木地区の「谷口オトリ店」へ向かうと店主はいつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれた。ついつい久しぶりの再会に嬉しくて話し込んでしまったが、今年もバッチリなオススメポイントと、さらに釣り方のアドバイスまでいただき、釣り場へと向かうことに。

向かった先は北川との合流ポイント。人気のポイントなので、普段は多くの車が停まっているのだが、おやおや?釣り人は少なめだ。さらに、例年この時期の安曇川の河原はうなだれるほどの暑さなのだが、今朝は冷んやり…。肌寒い程の朝を迎えていた。そして川に入ると、さらなる異変が…。

鮎の数が多い安曇川では、川の石はどんなに渇水であっても「垢ぐされ」する事なく磨かれた石が並んでいるのだが、どうやら今年は垢ぐされが進んでいるようだ。川を歩いていても滑る滑る…。この状況には一抹の不安を感じてしまった次第であるが、さて、今年の安曇川はど~なのか?


活性上がらぬ朝時間!鮎はいづこへ…

幸い、川は空いていたのでポイントは選び放題!アニキと相方は瀬で竿を出し、私は左岸チャラ瀬の肩から探ってみることにした。

なるべく石色の良いところを狙う!反応がなければ竿を差し替えポイントを探っていく。これの繰り返し。しかし中々反応は得られず…上を見ても下を見ても竿を曲げている人はいなかった。いつもなら間髪入れず飛びついてくる安曇川鮎だが、あまり状況がよくないご様子…。1時間ほど経過した頃、ようやく本日初のアタリが!しかし水中バレ…。同じ場所で釣りを続けていても反応が得られなかったため、場所移動をすることにした。

次のポイントは石に囲われた小さな流れ。その中にオトリを通すと…やっと来ました!安曇川らしい引ったくるようなアタリ!今回の釣行一尾目の鮎を手にすることができ、一安心である。


 

エースのオトリ投入後に良型鮎をゲット!

その後、連チャンを狙い野鮎を放つものの、パッとしない時間が続く。ここでまたしても場所移動の判断。仲間と共に支流の北川を目指し大きく移動することにした。ポイントに到着すると、今までは一切見ることのなかった鮎の煌めきが…!

下流へ向かう仲間を横目に、私は気を取り直しがてらエースの野鮎を投入!本流へと流れ込む流れの中を狙う。流れの中を立て竿で泳がして行くと、なんと、突然の「バッキューン!」という強烈なアタリ!アタった瞬間、掛かり鮎は物凄い勢いで上流へと走った!とにかく引くわ、引くわ…近年、こんな強い安曇鮎のアタリがあっただろうか?「もはや鮎ではないのではないか?」と思うほどであった。

そして、一気に引き抜いていく!タモインしたのは、安曇川らしからぬ体高のある良型鮎であったが、魚体はいつもと変わらぬ鮮やかな黄色。安曇川らしい鮎の姿がそこにはあった。いや~、それにしても今年の安曇鮎はデカイ!

なんとか良型鮎は手にした!のだが後が続かない…これまで幾度となく〝連チャン〟を味わわせてくれたいつもの安曇川はいずこへ…。


瀬落ち、深トロに輝く良型鮎あり!徐々に安曇川らしい活性に!

なんとか活路を見出そうと、あれこれ考えているところに仲間から「下流で釣れてるよ!」との連絡が入った。アニキと相方が「デルデルポイント」を発見したようだ!かなり距離はあったが、竿をたたみひたすら下流を目指す。ようやく2人の姿が見えてくると、指定された場所は駐車場所から離れていることもあり貸切状態であった。さらに、2人ともタイミングよく竿を絞っているではないか!くう~、こりゃいいね!急がねば!(笑)

合流するなり、竿を出したまま満面の笑みを浮かべる2人。「結構掛かるよ~」余裕すら感じるほどだ。しかも、型も良いようだ。そんな話をしている間にも鮎は掛かり、竿を大きく曲げていく。瀬落ちのトロ場で大きな石が入ったポイント。見渡せば上流に比べて石色が明らかに良かった。

そそくさと準備を進め、私も竿を出してみると、結構な水深があるようだ。手前から泳がせて、左岸の大石周りを狙うと、オトリがいい~感じに大石周りをウロウロ泳いでくれている。すると「ギラリ~ン!ギュイーン!」と、勢い良く目印が引き込まれた!「ウオ~!キッモチ~アタリ!」。引きからして良型の予感がしたのだが、タモに飛んできたは案の定20cmオーバーのいい鮎だった!続けざまに釣れた鮎を放つと、なんと連発。目印が「スッコーン」と引き込まれた!しかも、掛かる鮎は背掛かりが多かったことから、しっかり追って掛かっている印象だ。アニキと相方も順調に掛けていたが、こちらもこちらで掛かる鮎は揃って良型ばかり。今年の安曇川は一味違う!

午後になれば、深場から出てきた鮎たちが徐々に浅場や瀬でも掛かるようになった。小石底の浅場ではギラギラと多くの鮎の姿も見え始めた。これぞ、安曇川!流れの強い段々瀬に入ったアニキは怒涛の入れ掛かりで、〝ひと流し1尾〟の連発劇。掛かり鮎は流れに乗り、目印ぶっ飛びでアニキも気持ち良さそ~だ。湖産特有のあのアタリは、やっぱり良い。「安曇川に来たな~」と思わせてくれる瞬間でもあった。夕方になると、瀬肩の浅瀬でも連発するようになり、これまた浅場でも掛かる鮎も良型ときたもんだ。

もうすぐ納竿という頃、朝方に竿を出した支流の北川がどうしても気になりもう一度向かったのだが、良型鮎を掛けたポイントで多くの鮎の姿を発見。やはりこの時間帯は浅場に鮎たちが出てきて動き出すようだ。ここで、下流で掛けた今日イチの鮎をオトリに放つと、対岸に向かい流れをグングン進んでいった。すると「バキューーーン!」と、どこからともなくすっ飛んで来た鮎が猛烈にアタックしてきた!水中では「ギラリーン」と2匹の鮎が輝き、ボケッとしていると一気に上流へと走られてしまう!楽しくて1人でニヤニヤ(笑)。ここから数分で3連チャン!気持ちの良いアタリを堪能し納竿とした。

スタート前からどうなることかと不安だったが、やっぱり安曇川は裏切らなかった!今シーズンも素晴らしいロケーションの中、多くの鮎たちが〝マッキッキー〟な美しい姿を見せてくれた。そして何より、今シーズンの安曇川は良型揃い!こんな結果になるとは夢にも思わなかった。大きいものでは22~24cmクラスも出ているとのことである。

渇水、増水と水況が中々安定しない日々が続いているが、湖産鮎のシーズンは短い!好日を逃さず、安曇のデカ鮎の引きを存分に味わおうではないか!!夏空に伸びる鮎竿は大きな弧を描いてくれることだろう!


施設等情報

「朽漁業協同組合」
「朽木地区」年券無し、日釣り券3,000円 朽漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

「谷口天然活鮎店」
滋賀県高島市朽木岩瀬473-1
※天然オトリ販売、廣瀬遊漁券販売
※ポイントなど分からないことは店主が丁寧に教えてくれます

「アクセス」
北陸自動車道 木之本ICから約50分
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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