オフショアマガジン
2016.8.1号

つる丸・千葉県大原港
大原のマダイが夏の好機へ、ひとつテンヤ入門に最適!

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マダイと聞くと春の乗っ込みがあまりにも有名だが、実はオールシーズンで楽しむことが出来る。特に私がお薦めしたいのは、夏から秋にかけての外房のテンヤマダイ。大型が水深10m程度の浅場に上がってきて、やり取りを存分に楽しむことが出来るのだ。しかもこの時期は初心者にも十分チャンスがある。そんな夏のマダイが外房大原沖で活況を呈してきたとの報を受け、大原港『つる丸』へと車を走らせた。

午後船を侮るなかれ!

本日お世話になった「つる丸」の受付
外房と言うと朝が早くて大変という印象を持っている方が多いと思う。しかし、多くの外房の船は午後船も出している。ここで多くの人が悩むのは午後船だと時間が短いし……そんな悩みの解決先が大原港にはある。午前船の出船が早い分、午後船の出船も12時と早く、しかも日没が遅いこの時期は、午前船に引けを取らない長時間の釣りが楽しめるのだ。そして夏の時期の午後船の最大の利点は終わり間際、いわゆる夕マヅメの爆釣タイムにある。身体に優しく、釣りも楽しい。夏の午後船は最高と言わざるを得ない。そんなわけで東京多摩地区に住む筆者は、午前8時過ぎに期待を胸に自宅を出発した。

待合室には過去の戦績がたくさん
船宿で会計を済ませていざ港へ
大型船のつる丸

  

シンプルなタックルでダイレクトな引きを楽しむ

餌は大型のエビを使用
集合の午前11時半に十分の余裕を持って船宿に到着。会計を済ませて港に向かうと、大ダイを狙う9名の釣り客が午前船の帰りを待っていた。本日のひとつテンヤの仕掛けはいたってシンプルで2.4m前後のテンヤ専用ロッドに2500~3000番程度のスピニングリール。PE0.8~1号の道糸にリーダーとして2.5号のフロロカーボンを3~5m結び、その先はハリとオモリが一緒になったテンヤを結ぶのみ。この時期は水深が浅い分、テンヤも軽く3号から重くても5号。ロッドキーパーなども使わないので、船に乗る前に皆さん準備を済ませてしまっている。このタックルのシンプルさが、マダイのダイレクトな引きを楽しめて最高なのである。

孫バリを先につけ、それから本バリがつる丸流
探見丸対応。宿には貸し出し用もあります
仕掛け図

潮が速く、その上に……

合計10名の釣り客を乗せた『つる丸』は岩瀬正尚船長操船のもとに午前12時丁度に出船。水深が浅い分ポイントまでの距離も近く、すぐに最初のポイントへ到着した。ここまでは非常に順調だったが、船長の開始の合図の後、すぐに本来なら訪れるはずの小気味良い引きとドラグ音がどこからも聞こえてこない。午後から吹き始めた風で波が出て釣りにくいことは、竿を出していない私にも分かる。しかしここは、午前中に他船がトップ28匹を出したポイントだそう。釣りにくいというだけではないはずだ。船長の話では潮が非常に速く、しかも表層と下層で流れが違う二枚潮になっているそう。午後から潮が急変したのだ……。

浅場のポイントは岸のすぐそば
岩瀬正尚船長が数多くの引き出しから最適なポイントをチョイス
念願の本日最初の本命

なんとか最初の1匹。

うれしいゲストの良型マハタ
厳しい時間を過ごすこと1時間超。船尾から声が上がる。水深が10mちょっとと浅い分、やり取りを見るのには間に合わなかったが、上がった最初の1匹は500g程の本命。キレイなマダイに満面の笑み。すこし期待が出てきた。
しかし、その期待もよそに潮は一向に変わらない。マダイは1匹上がるとその周りにもいることが多いが、今回は続かない。
なかなか厳しい状況が続くが、そんな静寂を破ったのは左舷ミヨシ(船首)の常見紀昭さん。ドカンと竿がしなった後に気持ち良いドラグ音。なかなかのサイズを期待させる。糸を巻いては出されるやり取りの末、上がって来たのは良型のマハタ。残念ながら本命ではないが、本命以上にうれしいゲスト。そして、その後続けざまに今度こそマダイ独特の三段引き。テンヤのフックにアクセントでシラスカラーのワームを付けていたのが奏功したのか、連発で上がったのはともに1.6kgの本命。しかしこの後はまたしばらくの静寂となってしまった。

待望の良型本命
何とか本命が釣れました
本来ならば荒食いのはずの夕マヅメ

夕マヅメに追釣、潮さえ良ければ間違いなし

正直この日の潮では厳しいか……しかしその中でも唯一の望みは、タイの荒食いが期待される夕マヅメ。釣り場を大原港から近い場所へと移動しながらその時を待った。午後5時半を過ぎた頃だろうか、入れ食いとは言えないまでも、いくらかアタリが訪れるように。ただ、残念ながら荒食いはなかった。厳しい中でも船中で何匹かの本命を追釣し、この日は終了となった。

残念ながらこの日の午後船に限って潮が変わってしまった。同日の午前船や前日までの釣果を考えると、日頃の自分の行ないを懺悔(?)したくなる心境ではあったが、マダイは間違いなく数多くいる。潮が戻れば確実に好釣果が期待できそうだ。これから本番を迎える浅場でのひとつテンヤマダイ。ダイレクトな魚との駆け引きを楽しみに、是非再訪したい。

(釣りビジョンAPC・丸岡直樹)

今回利用した釣り船
千葉県大原港『つる丸』
〒298-0003 千葉県いすみ市深掘1885-12
TEL:090-4377-5777
詳細情報(釣りビジョン)
つる丸ホームページ
出船データ
テンヤマダイ乗合(予約制)
料金:午前船、午後船ともに1万2,000円(餌、氷付き)
出船:午前船3時30分集合 4時出船~11時30分沖上がり
   午後船11時30分集合 12時出船~18時30分沖上がり
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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