2026年05月22日公開
ゴールデンウィークもいよいよ後半戦を迎えるタイミング、秩父荒川では冷たい雨が降った。そして雨の後、急激な気温上昇、夏の陽差しが降り注ぐ。この頃から荒川の鮎たちに大きな変化が見られ始めた。群れはバラけ始め、今まで鮎の姿が見られなかったポイントでもギラギラと苔を喰む姿が。ますます付き場が分からなくなり、翻弄する釣り人たち。しかし、確実に活性は上がり、成長した鮎は色付き始めたのだった。そして、日々成長を見せる荒川鮎は、夏空の元、胸のすくような当たりを見せてくれた!
バラけ始めた鮎は流れの中へ
不安定な天候が続いたゴールデンウィーク前半。遂に本降りの雨が。近隣の支流では一時増水、濁りも見られたが、幸い荒川は雨の影響を受けず、翌日は快晴。最高気温26度と、連休初の夏日となり、この上ない鮎釣り日和となった。しかし、ここで1つ問題が!この急激な気温上昇の影響もあり、川は爆風!6~7mという大風が吹き荒れることとなったのだった。ということで、短竿を携え川へと向かう。
川へ向かうと早速変化が見られた。相変わらず大きな淵などでは無数の鮎が群れる姿はあるものの、今まで群れていたちょっとした深場や掘れ込みでは鮎の姿は消え、居てもその群れは小さなものとなっていた。おやおや?!鮎はいずこに…。暫く川を歩くも、今まで比較的釣果の上がっていた好ポイントでも竿の曲がる気配はない。ここで上流方面に向かった友人から連絡が。「浅場の岩盤の流れに鮎がいるよ!」と。解禁日以降、流れのない深場に溜まっていた鮎だったが、遂にこの夏の陽射しに後押しされたのか、浅場に進出し始めたようだ。この情報を聞き、早速私たちも上流へと向かう。そこには今まで目にすることのなかった荒川鮎との出会いが待っていた。
小群れが散らばり、ギラギラと川を輝かせた
案内されたポイントは、解禁以来まったくといってよいほど、鮎の姿を確認することができなかった場所だった。しかし、目に飛び込んできたのはそこかしこに見える鮎の煌めき!群れが小さく、思わず見過ごしてしまうようなものだったが確実に鮎の姿があった。今までのように黒々と玉になり、目視でハッキリと分かるようなそれではなく、よ~くよ~く目を凝らせば薄黒く見えるという感じ。しかも、移動が早いのであっという間に見失ってしまう。川幅も比較的広く、一面岩盤の流れが400mほど続く。このポイントをいくつもの小さな群れが移動を繰り返しながら、時には立ち止まりギラギラと煌めきを見せていたのだった。
竿を出してみる。ギラギラと苔を喰んでいれば一目瞭然なのだが、ピンポイントの小さな群れを見つけるのは想像以上に難しい。元々岩盤が黒ずんでいる場所や、青ノロが付いている場所は薄黒く、群れとの区別が付かないのだ。ここで大事なのは、「疑わしい場所には竿を出すべし!」ということ。それが群れであれば確実に反応を得られるので判別が付く。まずはモヤっと黒い流れの中にオトリを送り込む。オトリは実に良い泳ぎを見せるが反応はなし。どんどん竿を差し替え、広範囲を探っていく。すると、小さな流れ込みにオトリを送った時だった。ガツガツ!突然の反応が!するとキター!カッツーンと目印を引ったくる爽快な当たり!タモに収まった鮎は魚体も色付き、追星も見られる成長した鮎の姿であった。ここ近年、この時期にこの色付きの鮎を見ることはなかった。この成長っぷりには驚くばかりである。
さあ、この1尾から連チャンスタート!3尾、4尾、5尾と5連チャンしたところで掛かり鮎にハナカンを通し、顔を上げる。アレっ?群れが見当たらない。この後よ~く分からされるのだが、この群れは実に移動が早い。一度見失えば、また鮎探しの始まり。しかし、今までとは違い、幾つもの群れがバラけていることもあり、広くポイントを探っていけば再び鮎を見つけることができる。基本的には、時間の経過と共に上流へと上っていく傾向にあるので、見失った時には上流を探ることをお勧めする。鮎の止まりそうな場所の見極め、群れを如何に逃さないよう立ち位置を取るか、オトリの入れ方、掛かった時に群れをバラすことなく取り込めるか、などなど小さな積み重ねが大切となる。どんどんと釣果を上げている釣り人には細やかな工夫がみられた。兎にも角にも、限定的な場所ではなく、あちらこちらで竿が曲がる光景は、鮎の本格始動を感じさせるものだった。
そして、午後になると鮎の活性は更に上がり、ギラッギラとまるでカメラのフラッシュかのような煌めきを見せ始めたのであった。
動きは機敏!追いも強く鮎本来の姿へと
この雨明けからは日に日に鮎に変化が見られ、群れは群れでも、動きが機敏になり、しっかり苔を喰むようになっていった。付き場は日々変化するのだが、所謂「ここ鮎がいそうだな~」というポイントで鮎の姿を確認することができた。とくに、お昼過ぎから夕マヅメに掛けては入れ掛かりのチャンス。鮎のギラギラを見つけられれば、たちまち入れ掛かりなんてことも。ガツーンと背掛かり鮎も増えてくる。日々成長する荒川鮎の果敢なアタックを存分に楽しんで参ろう!
これから全国各地、解禁を迎える河川が増えてくる。今か今かと解禁を心待ちにしている鮎釣り師たちは多いだろう。今年はどんな河川でどんな鮎が私たちを迎えてくれるだろうか?さあ、今年も鮎に負けぬ輝きを放つ夏にしよう!
施設等情報
施設等関連情報
年券:14,000円
オトリ:柳大橋オトリ店(秩父市久那1874、5時頃~15時頃)
この記事を書いたライター
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