2026年05月20日公開
4月25日、日本一早い解禁を迎えた秩父荒川。解禁からの低気温、低水温。ゴールデンウィーク前半にはそこからさらに気温が下がり。加えて、解禁より多くの釣り人が訪れたことによる人的プレッシャーが日に日に増し、どうやら鮎の付き場に変化が。ということで今回は、メインポイントとなる柳大橋オトリ店前ポイント以外の下流域、上流域へ冒険することに。歩いて、歩いて、歩いた先には多くの鮎たちが煌めくパラダイスが待っていた!
下流域は歩けど歩けど鮎の姿はなし
今年の荒川は「鮎が下りぎみ」との前情報があり、解禁日から下流域へ向かう釣り人が多く見られ、解禁直後には下流域でかなりの釣果をあげる釣り人がいた。私も入れ掛かりを目論み下流域へと冒険に出てみる。仲間たちもあちこちに別れ、鮎探しの旅へと向かった。
さて、今シーズンの下流域はどんな状況なのだろうか?オトリ屋から程なく下ると大きなトロ場が現れる。ここは毎年、群れ鮎が大きな塊となり溜まるポイントだ。目を凝らせば今年も黒々とした大きな鮎の塊が見られ、右岸の岩盤のヘリではピョンピョンと鮎の跳ねも見られた。しかし、水深がかなりあり、鮎の活性も低いのだろうか、激しく移動を繰り返す群れに翻弄され、竿を出す釣り人たちは苦戦を強いられていた。トロ場の下には魚止めのラインが張ってあるのだが、その周辺に鮎の姿は見られない。この魚止めからが下流の本番。大きな岩盤層が広がり、通年であればこの岩盤の溝に鮎が付き、「入れ掛かり~」なんてこともあるのだが、歩けど歩けど鮎の姿は見つからない。渇水ぎみなのか、岩盤の頭は出てしまい、だいぶ景色が変わってしまっていた。
しかし、誰もまだ踏み入れてない下流にパラダイスがあるのではないか?と、さらにに下流へと向かう。それにしても、下流の岩盤はよく滑る!気を抜くと足を取られ、転倒してしまうので慎重に歩を進めた。暫くすると、大きな落ち込みの淵が見えてきた。いかにも鮎の溜まりそうなポイントだ。竿を伸ばし、やっと釣り開始。解禁直後、友人が入れ掛かりを楽しんだポイントだったのだが、オトリを送り込んでも、うんともすんとも反応はなく、ただただオトリ鮎が泳ぐのみ。これはいかん!この場所を見切り、さらに下流へ。敢えて、川の中を歩き、鮎の姿を探すが発見できず時間だけが過ぎていく。気付けば、赤いアーチが美しい巴川橋をとうに越えていた。石が点在し、川相も良いのだが、竿を出してもピクリともしない。だいぶ粘ったが、ここで下流域の冒険は終了することに。1時間以上かけ、オトリ屋まで戻ったのであった。あの解禁週にいた多くの鮎はどこへいってしまったのか。
え、上流に鮎の姿が?久那橋周辺で鮎の塊を発見!
汗だくヘロヘロ釣果なしで帰り着いた私に待っていたのは、上流へ向かった友人からのまさかの朗報。「こっち(上流)にたくさん鮎がいる」とのこと。上だったのか~!もう一歩も歩きたくない状態だったが、「まだ鮎の顔を見れてない!行くしかない」。暫し休憩を挟み、意を決して上流へ向かう。目指すはオトリ屋前の「柳大橋」から1つ上の橋「久那橋」だ。「あ~しんどい!」。疲れ果てた足はもつれ、水没しまくりだ。
「久那橋」上流の溜まりに着き、川を覗くと恐ろしいほどの鮎の姿!釣り人は怒涛の入れ掛かりだ!しかし、鮎が掛かるのはピンポイント。竿1本分ズレてしまうと掛からない。私は疲労困憊の体に鞭を打ち、さらに上流へと向かってみた。すると遥か遠くに友人たちの姿が見え始めた。トロ場上の狭まった段々瀬に立つ、友人たちの竿は交互に曲がっており、遠目でも笑顔であることが想像に難しくない。遂に見つけた鮎パラダイス!
瀬に点在する鮎の活性はマックス!怒涛の入れ掛かりスタート!
運動公園グランドのさらに上流にある段々瀬。川幅は狭く、中石が点在し流れは複雑。「ここ!」と友人が指差す先を見るとうっすらと黒い鮎の群れが。群れに動きがないと見逃してしまいそうなものであった。しかし、ひとたびオトリを入れれば、ガツガツとラインに当たりを感じ、バッキューンと盛期のような気持ちの良い当たりですっ飛んでくる。いや~これは楽しい!釣れる鮎も下流より気持ち色付いているようで追星も見られた。しかし、この群れ鮎はよくバレた。細軸だとバレてしまうので、号数をあげて太軸にしてみたら、だいぶバレが解消された。
とにかく釣れた。あっちでもこっちでもバッキューン、バッキューン。「入れ掛かり~」とはまさにこのこと。疲れもすっかり忘れて夢中な時間が続いた。14時を過ぎた頃だろうか、群れに動きが。どんどんと段々瀬を上り始めたのだ。すると、上流に立つ釣り人たちの竿が曲がり始める。狭い釣り場だったが、皆で鮎を分け合い、上流まで頑張って歩いた全ての釣り人に笑顔をもたらしてくれた。
帰り道、少しずつ釣り下ると、行きには見られなかった浅場でも鮎の姿が確認できた。下流に補給源となる深場がある浅場のポイントは午後の時間には要チェックとなるだろう。目視ではなかなか見つけづらいが、「これは鮎かな?」と迷った時には必ず竿を出すことをオススメする。居れば一発、スカッとする当たりで楽しませてくれるだろう。
この上流の入れ掛かりが2日間続き、大満足の釣行となった。ひと雨ごと、また気温の変化により、鮎の付き場が日々変わる今年の荒川。どうやら鉄板ポイントは存在せず、足を使った釣りが必要だ。まだ全国でわずかしかない解禁河川。秩父荒川を大いに釣り歩き、胸をスカッとさせてくれるような「入れ掛かり~」を探しに行こう!
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この記事を書いたライター
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