2026年09月12日公開
夏のアオリイカ攻略をテーマに、エギングのスペシャリスト・川上英佑が大分県南部の人気フィールド、米水津エリアを訪れた。秋シーズンは何度も足を運んだことがあるが、意外にも夏は初めてだという。グレや青物をはじめ魚影の濃さで知られる人気エリアだが、夏のアオリイカとなると話は別。高水温や不安定な潮回りなど、季節特有の難しい条件が揃う中、川上の〝最新エギング理論〟と〝フィールドでの対応力〟はエギンガー必見だ。
ディープタイプのエギが導く新たな戦略
近年のエギングシーンでは、シャロータイプのエギを使用する場面が増えている。しかし、川上はその流れとは逆とも言える、ディープタイプのエギ開発に取り組んできた。今釣行では、「ただ沈下速度を速くするのではなく、フォール姿勢や操作感にこだわって何度も何度もテストして完成させた」というディープタイプのエギの使い方を解説しながら米水津を攻略している。理想を追求した1本には「アオリイカへ少しでも近づきたい」という開発者の情熱が詰まっている。
まずは満潮周りの夕マヅメに期待してスタート。しかし、思うように潮が動かず、期待した時間帯でもイカからの反応は得られない。翌日、『長伸丸』で横島の丸バエと呼ばれる沖磯ポイントへ。エギのサイズやウエイト、カラーをローテーションしながら反応を探るものの、見えイカの活性は低く、あと一歩のところでなかなか口を使わせることができない。
状況を打開するため、川上は瀬替わりを決断。次の一手に賭ける。
厳しい状況を打開した価値ある1杯!夏エギング攻略の答えとは
降り立ったのは横島5番。開始直後、漂流物の周辺でアオリイカの姿を発見する。しかし、この個体も反応は薄く、追尾してくる気配はない。無理に狙わず、次のチャンスを探る川上。
近年のエギは性能が飛躍的に向上し、カラーやサイズ、沈下速度など選択肢が豊富になった。しかしその分、どんなエギを使えばよいのか、判断が難しくもなっている。状況の見極め、最適なエギを見つけていく知識、そしてアクションが必要となってくる。
潮の向きが複雑に変化する米水津の海況で川上が選択したのは、小さなシルエットを維持しながらレンジをしっかり攻略できるタイプ。すると、それまでとは明らかに違う反応が現れる。エギの後ろからアオリイカが追尾してくる。勝負所だ。慎重に誘い続ける。そして川上は待望のヒットへと持ち込んだ。
サイズこそ大きくはない。しかし、厳しい中で状況を分析し、エギを使い分け、導き出した価値ある1杯だった。今回の答えは、「小さなシルエットで、狙ったレンジに長く留めること」。ディープタイプのエギだからこそ実現できた攻略パターンだったといえるだろう。夏イカ攻略のヒント、状況に応じてどんなエギを選択すべきなのか、非常に興味深い内容となっている。
この記事を書いたライター
釣りビジョンVOD
その他オススメ記事