2026年09月21日公開
9月初旬、いよいよ今年も秋の大鮎・根尾川の季節がやってきた。毎年、この時期になると必ず訪れる河川である。昨年は遡上が良好で、釣行時はポイント貸し切りのうえ、型・数ともにこれ以上ないという好調を見せてくれたが、どうやら今年の根尾川には明らかな変化が見られた。例年であれば、秋に近づくにつれて釣果の上がる根尾川だが、今年は釣れ始めが早期に訪れ、7月には25cm近くの良型鮎が顔を見せ始めていた。また、漁協で鮎の買取が始まり、これまでは穴場河川というイメージだったが、「大鮎河川」として一躍脚光を浴び、多くの釣り人が訪れる人気河川となっていた。すでに尺鮎を狙う鮎師も訪れている根尾川。どんな鮎が迎えてくれるだろうか?
漁協は朝から長蛇の列!
早朝の本巣の町は、雨はあがっていたものの気温は21度と秋の気配。連日の雨で水位や濁りが心配されたが、もともとかなりの渇水状態だったため、むしろこれでも雨量が足りない程であった。それにしても、ここ最近SNSを見れば「根尾川」の文字をどれだけ目にしたことだろう。そして、オトリ屋に着くとまさにそれを裏付けるような驚きの光景が広がっていた。なんと、オトリ鮎を求めて漁協に長蛇の列が!どの河川に行ってもなかなか見ることのない、解禁日並みの混雑っぷりだった。
向かったポイントは、昨年とても楽しい時間を過ごせ、今年も安定の釣果を出している長瀬ポイント。今日は多くの友人たちもここ長瀬へ向かっているとのことで、皆と竿を並べるのを楽しみにしていた。河原に着く頃には日も昇り、気温も上がり始めていた。想像はしていたが、水温はヒヤッとするほど低く冷たい。目の前には腰程の水深のトロ場があり、上下流はかなりの距離を釣り歩け、チャラ瀬や瀬とポイントは多い。
まずは、友人オススメの左岸の瀬肩から丁寧に上に泳がせていく。時たま反応があるものの、針掛かりしない。移動を繰り返すも状況は変わらず苦戦。しかし、トロ場を泳がせて良型鮎を手にする釣り人の姿もあり、鮎は確実にいる模様。見かねた友人が「オトリ取ってくるよ」とメチャクチャ男前なセリフとともに流れの中へ。すると程なくしてヒット、流石です!釣りたての野鮎を手渡してくれた。この野鮎に助けられ、状況が一変。今までが嘘のように反応バリバリ。開始2時間半、やっと手にした1匹は例年より少し小ぶり。20cm程だったが根尾鮎らしいきついアタリの鮎だった。
周りを見ても、やはり野鮎が取れた釣り人は連チャンしていた。今年の根尾鮎はオトリ鮎にかなりシビアなようだ。友人のお陰で釣果を盛り返すことができ、午前中を終えた。
活性上がりは夕方遅い時間に!
皆で楽しいランチ時間を過ごし午後の部へ。私にはどうしても気になるポイントがあった。昨年、驚きの釣れっぷりを見せた分流だ。勝手に「日本一のほそ」と呼ぶほどお気に入りのポイントだ。(笑
足を運んでみると、鮎は走るが昨年より水量がない。とりあえず竿を出すと、なんと5連チャン!昨年よりサイズは落ちるものの、竿抜けだったのか飛び付きの鮎が針を引ったくっていく。しかし、その後は昨年のようにはいかず、移動。
下流に向かうと、午前中、男前に野鮎を渡してくれた友人が手招きしている。左岸の深場から中型の石が沈む浅場へとなるポイントだった。キラキラと鮎の煌めきが見える。右岸側を向けば、浅場には多くの群れる鮎の姿も見られ、相方含めて友人たちが集合していた。私も泳がせてみると、ポツポツだが良型鮎が顔を見せてくれた。しかし、友人はかけるペースが違う。話を聞くと、金属ラインを使い、泳がせているとのこと。「ちょっとやってみる?」と竿を交換してもらい泳がせてみると、自分の複合ラインとの違いは歴然。何ともスムーズに軽い泳ぎをしてくれる。もちろん同じ仕掛けにすれば釣れるというわけではないが、この少しの違いや工夫が1匹を捻り出し、終わってみれば大きな差になるのだろう。学び多き時間となった。
今日は男前な友人の至れり尽くせりで根尾のデカ鮎に会うこともでき、楽しい時間を過ごすことができた。ダム下のポイントは、早くから鮎が釣れ始めたこともあり、大きな鮎から抜かれてしまっており、釣れる鮎は例年に比べて一回り小さい。しかし、竿抜けやトロ場では25cmオーバーの良型鮎も姿を現してくれる。そして、時合いは夕方遅くにやって来る。日暮れ間近のゴールデンタイムをお見逃しなく!
大鮎1発狙いでダム上へ!
2日目は、初日の数釣りから変わってダム上の大鮎ハンティングに向かう。私たちの他、多くの釣り人が大鮎狙いで上流へと車を走らせていた。そして、根尾川をホームとする友人のお父さんに色々教えて頂きながら一緒に竿を出すことになった。
向かったポイントは、昨年、タモまであと数センチというところでラインブレイクし、大鮎を逃したポイント。早速川に立つが、あまり鮎の気配が感じられない。お父さんは目の前のトロ場、私は上流の瀬落ちへ。すると、お父さんがいきなりヒット。「私も!」と、オトリを右岸の流れの緩い場所に泳がすと「ガンッ!」と手元に伝わる衝撃。しかし、竿を立て、ギュンと引きを感じた瞬間、スッと軽くなる。「こ、これは嫌な予感…」どうやらオトリは無事なようだが、8号のイカリ針の1本が折れている。この川にはどれほどの大物が潜んでいるのか!?
この後、暫し沈黙の時間が続いたが、瀬落ちに入った友人が遂に大物を仕留めた。上がってきたのは28.2cmのデカ鮎。瀬での反応が良いようだ。浅場や流れの緩い場所にも多くの鮎の姿が確認できたが、掛かり始めたのは午後になってからだった。数は出ないが、大物1発!ロマンの釣りができるダム上のポイント。尺鮎も姿を現したようだった。私は、昨年に引き続き、大物を逃す結果になってしまったが、残されたシーズン、また根尾の大鮎に挑もうと誓い、納竿した。
陽射し降り注ぐ根尾川は蝉の大合唱!かと思えば、夕方にはヒヤリと冷たい風が吹き始め、行き合いの空には多くのトンボの姿。今まさに過ぎ去ろうとしている夏を感じる大鮎河川・根尾川には、シーズンの終わりを盛り上げるかのように大きく成長した勇ましい鮎が待っている。
施設等情報
施設等関連情報
この記事を書いたライター
釣りビジョンVOD
その他オススメ記事