2026年10月14日公開
2026年、JFTコムテックカップ全日本アユ王座決定戦の頂で対峙した上田弘幸と鑓水猛。そんな日本最高峰に立つ2人が、山陰を代表する鮎釣り河川、鳥取県の日野川を訪れた。居付きの鮎が少なく難しい状況の中、あえて2時間という時間制限を設け、短時間での釣りの組み立て方に着目していく。口を揃えて「あまり教えたくない」と言った、最高レベルの「勝つための思考と技術」とは? 2人の深すぎる解説は、トーナメンターはもちろん、そうでない人にも必見、ここぞの1匹を捻り出すヒントとなるだろう。2人の釣りを支える、竿や仕掛けなど釣り道具についても多くを語っている神回をお見逃しなく!
オトリを確実に変える場所を探す!
2日間の釣行。お互いの考えを深く考察するため、2人で竿は出さず、それぞれ2時間という短時間での実釣に挑んでいる。
1日目。上田弘幸の実釣を通してその思考を読む。上田はどのようにして釣りを組み立てていくのか。入ったのは、トロ場と瀬が入り組むエリア。沢山釣れる場所ではなく、まずは「オトリを確実に変えられる場所を探す」と言う。あまり水深がなく、オトリに負荷の掛からない石色の良い棚からスタートする。
そこでは、たったひと流しで「鮎が浮いている」、「居付きが少ない」など状況を把握していく上田の姿があった。このあと、最初の1匹をバラしてしまったが、そのバレも「ヒントを得るチャンス」に変え、連続ヒットへと持ち込んでいた。パターンを掴み、短時間で確実に答えを導き出していく様は圧巻だ。「先入観を持たず、どこにでもオトリを入れていくことが大事」と話す。後ろで見守る鑓水も「こんな間近で上田の釣りを見ることはないので勉強になる」と語っていた。
2日目は鑓水猛の実釣を通してその思考を読む。前日のポイントから下流域へ移動した、シラ泡の立つ瀬が広く連なるエリア。やはり鑓水も、上田と同じく、最初の1匹を獲るために緩やかな変化のある場所を選んだ。しかし、反応が得られなかった鑓水は早めの見切りで上流へと移動。「長くても10分程で見切る」という鑓水、その早めの見切りが功を奏し、移動したポイントでヒットへ持ち込む。
こまめに目印の微調整をしている鑓水を見る上田は「そういうひと手間が大事」と語る。オトリの出し方も手前から沖へ横だしし、なるべく上へ行く感じで竿を調整していく。丁寧な釣り、そして見切りを早くし、活性の高い個体をテンポ良く拾っていく。
それぞれ短い時間ではあったが、最強鮎師の思考を垣間見ることのできる濃い内容であった。そして、最後に語られた、すべての鮎師に贈られた金言。数を釣るためのアドバイスは聞き逃せない。2人の共通点・相違点、どこを切り取っても見逃したくない内容となっている。これを見れば、明日からの釣りに変化をもたらすことだろう。
この記事を書いたライター
釣りビジョンVOD
その他オススメ記事