ふじや釣舟店・静岡県清水港(巴川)

2017.4.1号

「清水港黒鯛釣り競技大会」決勝で52cm浮上!

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3月12日、「第31回 清水港黒鯛釣り競技大会」の決勝が行われた。決勝の参加資格は、2月1日~27日の定休日を除く24日間の各日、『ふじや釣舟店』、『山本釣船店』、『原金つり船』の各店で竿頭(総重量)になった選手のみという難易度の高さ。当然トップを獲れなければ参加できないため、決勝に出ている選手全員が“腕利き”の選手ばかり。予選では58cm(2.8kg)の超大物も出ているだけに50cmオーバーが何匹出るかに注目が集まった。

清水港は例年にないほどの“年無し(50cm超え)”フィーバー!

清水港のクロダイは、乗っ込みシーズンが他のエリアよりも早いと言われており、2月末から3月にかけてが乗っ込みの最盛期。そのため2月の予選が行われている時期は乗っ込みで産卵を控える50cmを超える大型のクロダイが清水港付近に集まってくる時期なのだ。2月の予選釣果は特に好調で予選大物賞(全長)1位は、山本恭士さんの58cm(2.8kg)、2位は角田信和さん56.5cm(2.47kg)、3位は井澤次雄さん56cm(2.81kg)と3匹とも55cmを超えた。更に予選期間中に上がった50cm超えは3軒合計で52匹!清水港のクロダイの魚影の濃さには驚きである。この大会の決勝もクロダイとキビレの総重量で競われた。

2月15日56cm(2.81kg)
2月19日51cm(2.02kg)
2月19日51cm(2.02kg)
2月24日55.5cm(2.53kg)
2月26日53cm(2.31kg)
3月4日51.5cm(2.28kg)
3月4日51cm(1.98kg)
3月6日59cm(2.62kg)
3月5日56.5cm(2.74kg)

釣り場の抽選、クジ運が釣果も左右する

午前4時過ぎ、各船宿前にズラッと車が停まり、その車から思い思いの配合餌を入れたバッカンやクーラーボックスが降ろされていった。午前5時、其々の船宿受け付けが開始され、選手達は参加費を払うと、事前に行なわれていた選手組み合わせ抽選結果を元に各選手へと受け付け担当者から大会ゼッケンが手渡された。そこで指定された船宿へと移動になる選手と、そのまま同じ船宿に残る選手と別れる。そして、各船宿で24人が揃ったところでポイントを決める抽選が開始された。前日の釣果データとしては沖一文字付近で50cm級を含む10匹以上の釣果が出たと言う話があったため、「この日の“当たりポイント”は沖一文字では?」との選手間での会話も聞こえてきた。ポイントが決まると1隻に選手2名が乗船し、同乗する選手同士でジャンケン、勝ちがイカリ側(船首)、負けがトモ側(船尾)に釣り座をとり、オカラ餌を受け取って釣りの準備開始である。午前6時、各舟が一斉に曳航されて指定されたポイントへと向かった。釣りの開始は舟が到着したらすぐになるためポイントに到着した選手達は急いで釣りの準備を開始していった。

車から荷物を降ろして準備をする選手達
各船宿で受け付けを済ませ、ゼッケンを受け取る
待合所でゼッケンを装着する選手
移動を伝えられた選手は指定された船宿へ移動
『山本釣船店』では各選手達が準備を
舟と釣り場が決まった
ダンゴの準備に取り掛かる選手達
『ふじや釣舟店』出船前の様子
いざ、出船!

午前10時、弁当配達のタイミングで“年無し”浮上!?

午前8時まで大会の優勝者も出た実績のある折戸の貯木場周辺で取材をしていたが、ヒットシーンらしいものは撮影ができず断念。弁当の配達のタイミングで各選手へ釣果を見せてもらって回る事にした。
午前11時、何組かの選手達がオデコで状況は悪いと説明する中、ニッコリと笑う選手がいた。尾張旭市から来た横井公司選手だ。「オキアミとコーンとサナギをハリに付けて落としていったらフォールでアタリがあって、そのままスーっとラインが走ったので合わせを入れたら来ましたね」と50cmに1cm足りない49cmの大型が悠々と泳ぐイケスを見せてくれた。そして帰り道に寄って話をしてくれたのは鈴木恭仁選手なのだが、なにやら悔しそうだ。「いや~50cm級を2連発でバラシちゃったっすよ。今も1匹40cm超えを釣りましたが、こんな手応えじゃなかったです」と鈴木選手。スリットの近くのポイントなのだが、その付近で大型を掛けたのは良いが1匹目は喰い込むまで待ったら魚に主導権を握られてしまいスリットの奥へと走られてラインブレイク。2匹目は、今度は早めに合わせを入れて魚を自分の方へ向けたらその瞬間にフックアウト。相当悔しそうだった。

ダンゴを作って釣り開始!
「バラした魚はこんなんじゃなかったっス!」と鈴木選手
大物賞3位49cmを見事釣り上げた横井選手

優勝は斎藤道広さん。ブッチ切りの釣果で他を圧倒!

午後3時、『原金つり船の船宿』で検量を行っていると9匹もクロダイを持って来た選手がいた。検量を行うと8.42kg。2位に5.22kgも差をつける圧勝だった。斎藤さんに勝因を聞くと、「沖一文字周辺に入れたのもラッキーでしたが、クロダイに違和感を与えないようにノーシンカーで糸フケを出す釣りで挑みました。二枚潮だったので、釣りにくかったですがダンゴアタリからずっと魚についていって違和感なく喰わせることができたのが勝因だと思います」。竿は1.6m、糸は1.7号の通しで片軸リールを使用。ハリは2~3号、オモリは広角釣法を行う時に使用し、1、0.8、0.5号を使ったそうだ。「朝から魚の気配があったので、順調に釣れましたね。上潮がかなりカッ飛んでたんで水深10mとそれほど深い場所ではないですが、釣りにくかったですね。ダンゴはオカラ2桶に対して“紀州マッハ”、“チヌスパイス”、“チヌにこれだ”、“荒びきサナギ”、オキアミを混ぜて水を入れてべちゃべちゃになるくらいの柔らかいもので挑みました」。付け餌はボケ、シラサエビ、オキアミが良かったそうだが、その中でもシラサエビがこの日は断トツ。他にもサナギを使ったそうだが、あまり触ってこなかったと話してくれた。

第31回 清水港黒鯛釣り競技大会
大物賞1位丹野選手
大物賞2位成田選手
良型
検量に続々と大型が…
断トツ!斎藤選手の釣果9匹
写真上・キビレも良型が交じった

50cmオーバーは全体で2匹!

優勝した斎藤選手の最大は45cmだったが、その魚は納竿の午後2時半まで残り2時間を切ってアタリが遠のいたため、待つ釣りに切り替えてからのヒットだった。「今年は運よく優勝する事ができたのですが、来年も優勝を狙って行きたいと思います」と来年の優勝候補に名乗りをあげた。清水港では毎年2月に予選が行われ、3月に決勝を行っている。今年の決勝で浮上した50cm超えは52cmと51cmの2匹だったが、来年も予選や決勝では更なる大型を見られる可能性が高そうだ。

優勝:斎藤道広選手
準優勝:竹林治雄選手
第3位:田村英史選手
優勝者にインタビュー!

<< 大会結果 >>
優  勝:斎藤道広(東久留米市) 9匹8.42kg
準優勝:竹林治雄(大阪市) 3匹3.20kg
第 3 位:田村英史(豊橋市) 3匹3.07kg

<< 大物賞 >>
第1位:丹野利信様(湖西市 ) 2.55kg51cm
第2位:成田昌平様(静岡市) 2.50kg52cm
第3位:横井公司様(尾張旭市) 2.17kg49cm

(吉田洋一郎)

大会参加船宿
■静岡県清水港『ふじや釣舟店』
〒424-0949 静岡県静岡市清水区本町5番1号
TEL:054-352-1704
詳細情報(釣りビジョン)
ふじや釣舟店ホームページ

■静岡県清水港『山本釣船店』
〒424-0947 静岡県静岡市清水区清水町2-3
TEL:054-352-3217
詳細情報(釣りビジョン)
山本釣船店ホームページ

■静岡県清水港『原金つり船』
〒424-0921 静岡県静岡市清水区松井町3-3
TEL:054-352-3065
詳細情報(釣りビジョン)
原金つり船ホームページ
出船データ
大会参加費用:1万円