まごうの丸・神奈川県茅ヶ崎港

2017.10.15号

神奈川県・茅ヶ崎沖のアマダイ、今がチャンス!

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秋の色が日ごとに深まる今日この頃。釣果情報を賑わせる魚種も秋冬の顔ぶれとなり、更にほとんどの釣り物が好調な様子、釣り人の心は落ち着かない。「平日、空いて居ますよ…」の書き込みに誘われて、9月からアマダイ釣りを開始した茅ヶ崎港『まごうの丸』に出掛けた。

高級魚の釣りをのんびりと楽しむ

今年もキハダマグロと本ガツオに沸いている相模湾・茅ヶ崎港。この日も多くの“マグ・カツファン”が押し寄せていた。さらに前日の荒天が残した波でサーファーたちも大集合。駐車場は夜明け前から賑わっていた。やがて“マグ&カツ船”が出払うと、港は張り詰めた空気から解放され、波音と遊漁船のアイドリング音しか聞こえない朝ののどかさを取り戻した。清々しい潮風と朝日を浴びながら、「第十二まごうの丸」は左舷2人、右舷3人のゆったり釣り座で出船した。

船宿は茅ヶ崎港の最も海寄りにある
釣り物の立札前へ先着順にクーラーを置く
開店後、クーラーの並び順に釣り座の確保
釣り物により受付時間が配分されている
受け付け前に乗船カードを記入しておく
餌や仕掛けの購入も受け付け時に
店前のトラックに道具を積み込む
船着場は船宿から徒歩2分ほど
釣り座広々の快適釣行

釣れ出しも緩やかに

秋晴れの空の下、前日のシケでウネリは若干残っているものの静かな海を走ること10分弱。茅ヶ崎沖、水深68mのポイントからスタートした。最初の流しでは魚が上がらなかったものの、次の流しでは小気味よい引き込みでキダイ(レンコダイ)が取り込まれ、程なくして“本命”と思しきアタリも出始めた。船中最初のアマダイを手にしたのは阿部勇さん(綾瀬市)。「アマダイが始まったと言うんで来てみた」と阿部さん。8月はシロギス、9月はイナダの落とし込み釣りと『まごうの丸』で四季折々の魚を楽しんでいるそうだ。この1匹を合図に誰かしらの竿が常に曲がる中、多彩な“ゲスト”フィッシュに交じってアマダイもポツリ、ポツリと上がる釣況が暫し続いた。

船中1匹目を釣り上げた阿部さん
船宿推奨仕掛けと付け餌のオキアミ
仕掛け図

美味なる“ゲスト”フィッシュたち

アマダイ釣りの楽しみの一つに、多彩な“ゲスト”フィッシュが挙げられる。しかも食べて美味しい魚たちばかりなのが嬉しい。今回写真に収めた10魚種の他にも、各種カサゴやトラギスの仲間、ウマヅラハギなどが釣れるので、是非皆さんの釣行で埋めて頂きたい。また、本来なら海へ帰してやりたいサイズのアマダイが釣れてしまうことがあるのだが、この魚ばかりはサイズを釣り分けることも、生還させることも難しいので、美味しく食べることが使命のような気がする。様々なゲストフィッシュや幼いアマダイたちは“ざっぱ(雑魚)汁”にすると美味しく食べられると教えてくれたのは、常連の田嶋利夫さん(座間市)。「3種類以上の魚を一緒に煮ると美味しくなる」とのことで、帰宅後早速試したところ、これが大変美味。カワハギ釣りやシロギス釣りの時にも試したい、釣り師秘伝のレシピだ。

アカボラの呼称でお馴染みのヒメコダイ
レンコダイとも呼ばれるキダイ
その名の通り頭が硬いカナガシラ
独特な香りがクセになるガンゾウビラメ
調理すると美しく発色するヒメジ
刺身が旨い魚の裏番長・カイワリ
深場で釣れるマアジはこの良型
同じエリアで立派なゴマサバも出た
シロアマダイの幼魚と思しき個体も
美味だがトゲに注意のオニカサゴ
1キロアップのアラも上がった
時に幼魚が釣れてしまうこともあるが…

船長に訊く「アマダイ釣りのコツ」

アマダイのアタリが小さく、アタリを出すために大きく誘うとキダイが釣れてしまうパターンが目立ったこの日。アタリの取りやすい水深80m前後のエリアと、良型が期待できる100m以深のポイントをバランス良く回ってくれた古山拓也船長に、アマダイ釣りのコツを訊いてみた。「アマダイはタナ。マメに底ダチを取ってタナを取り直したり、餌の状況を見て『砂が付いてるな』とか『こうすると“外道”が釣れるな』、『“本命”が釣れたな』と何かしらの情報収集を常にし続けることでしょうね。アマダイは気まぐれで同じような状況でも食ったり食わなくなったりするので、諦めずに根気良く釣り続けることが大切だと思います」との事。“根気良く”はどの釣りにも通じる基本の基の字。船の上で手詰まりになった時には、竿を置く前に思い出したい。

自らも竿を出して魚の様子を探る古山船長
この日のアベレージは30cmクラス
諦めずに釣ることが、最大のコツ

竿頭9尾、船中“ボウズ”なしの快挙!

「アタリが小さい」、「潮が流れない」、「食いが渋い」と船中一同悩みながら頑張ったこの日。蓋を開ければ釣果は3~9匹の“ボウズ”なしと大健闘。これはあくまでアマダイが釣れた数なので、釣り人たちのクーラーはいずれも賑やかだ。竿頭は“ざっぱ汁”を教えてくれた田嶋さん。「ウネリがあるので」と30cmのクッションゴムを付けて仕掛けを安定させながら、誘いとタナ取りを欠かさない、静と動を織り交ぜた釣りが功を奏した。決して簡単ではないのだが、根気良く釣ることが結果に繋がるアマダイ釣り。オマツリの少ないタイミングと水深であれば、細い道糸を駆使して前アタリを取るライトタックル(LT)の釣りも楽しめるので、道具をお持ちなら是非、船長に相談しながらチャレンジ頂きたい。酒蒸しや味噌漬け、干物や潮汁など、多彩な料理の食材としても優秀で、その淡雪のような食感と上品な味わいを存分に堪能できるのは釣り人の特権。年末年始には混雑するアマダイを、余裕の釣り座でのんびり、集中して楽しむなら、今が絶好のチャンスだ。

根気良く誘い続け、竿頭の田嶋さん
決して簡単ではないが、3~9匹の好釣果
年末年始は混雑必至、今がチャンス!

(釣りビジョンAPC・川添法臣)

今回利用した釣船
神奈川県茅ヶ崎港『まごうの丸』
〒253-0061 神奈川県茅ヶ崎市南湖6-4-16
TEL:0467-85-9013
定休日:第1・3火曜日
詳細情報(釣りビジョン)
まごうの丸ホームページ
出船データ
アマダイ乗合(※予約制)
乗船料金:9,000円(氷付き)
餌:1パック500円
集合:船宿6:15まで/出船:6:30(変動あり、予約時に要確認)
定休日:第1・第3火曜日
貸し道具あり
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。