釣りビジョン

佐衛美丸・千葉県洲崎港

2018.5.1号

千葉県・南房、洲崎沖のイサキ急上昇!GWも期待十分!

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「この時期、初心者にも釣りやすく食味もいい魚は?」と聞かれたらイサキは外せないだろう。春になると千葉県・南房、洲崎沖周辺で釣果が上向き、多くの釣り人を楽しませてくれる。4月21日、初夏を先取りしに南房・洲崎港『佐衛美丸』から出船した。

ちょっと南国気分で南房・洲崎へ

赤い三角コーンとコンテナが目印

富津館山自動車道路を富浦ICで下り、館山市街を抜けて県道257号線(房総フラワーライン)へと進む。洲崎港へは、道路の空いている早朝なら富浦ICから30、40分だ。そこはもう南房総、気分はちょっと南国、花畑や海の幸の宝庫だ。洲崎灯台を通り過ぎると程なく海側の道路脇に『佐衛美丸』の青い看板がある。細い道を曲がり、下っていくと洲崎港に到着だ。『佐衛美丸』と書かれたよく目立つ赤い三角コーン、これが目印。その奥のコンテナが受け付けだ。車はコンテナ前のスペースに8台まで駐車できる。

コンテナに明かりが灯ると受付開始
「第十二佐衛美丸」
乗船したらさっそく釣り仕度

コンテナで受け付け、船長の指示で乗船

仕掛け図

集合は午前4時30分(5月1日からは4時20分)、暫くすると女将さんが現れコンテナの扉が開き明かりが灯り、受け付け開始だ。ここで氷と『佐衛美丸』名入りタオルをもらい、仕掛けが必要な人は購入して、荷物とともに船着き場へ移動する。船長の指示で乗船、釣り座にはコマセと付け餌が用意されている。5時30分に出船(5月1日からは5時出船)、港を出ると「カゴの下は閉めて、上は1mmか2mm開け、20回くらい振ってコマセが少し残るくらいに調節してください」と、早川忠信船長からアドバイス。港の方向を振り返ると、洲崎灯台横の山の端から眩しい太陽が昇り始めた。

LT(ライト・タックル)で十分狙える
船の仕掛けはチヌバリとムツバリの2種
付け餌はバイオベイト
船べりに備え付けのマグネットでハリを固定
コマセはたくさん詰めるが出す量はごく少量に絞っておく
第1投からイサキが釣れた!

第1投からイサキ活発!絶好調の予感!

序盤は絶好調であちらこちらでトリプルで!

航程10分程で釣り場に到着。「タナは海面から22m。仕掛けをタナの3m下、25mまで下ろし、3m巻いて22mでコマセを撒いてください。誘っても食いませんので22mでコマセを撒いてアタリを待ってください」という船長のアナウンスでスタート。第1投から大ドモ(船尾)中央で後ろ向きに竿を出していた釣り人にさっそく良型のイサキが釣れた。「絶好調の予感!」。右舷側の大ドモでは、強烈な引きとともに40cm近いメジナ。「これは引くはずですね」と嬉しそう。右舷大ドモから2番目では3本バリに圧巻のトリプルでゲット!船長の言うとおりタナの3m下まで下ろし、3m巻いてタナでコマセを振りながらアタリを待つと、すぐアタリが来た!

大ドモ中央で釣れた40cm近いメジナ
右舷大ドモでもいいメジナが来た
左舷胴の間でもイサキが釣れた
左舷ミヨシ(船首)付近でもイサキ好調
右舷ミヨシから2人目、嬉しそう!
右舷胴の間(中央)では大きなメジナ

潮が速くなったがポツポツ食い続けた

右舷胴の間でもイサキ好調!

タナは概ね海面から20~30m、魚探にもソナーにも反応は爆発。だが、食い気は少し落ち着いて来たようだ。中盤以降、多点掛けが減った。前日までは規定匹数一杯の50匹を連日達成していた。そういえば潮の流れが朝より速い。これが原因か。竿を出してみると、道糸はかなり斜めになる。やはり潮が速いのだ。上乗りとして乗船した館山市の上野さんからアドバイスをいただいた。「こういうときは、コマセを目一杯詰めて、カゴは上を1mm程度開けるだけ。竿をクッ、クッと小さく鋭く上下してタナに少量ずつコマセを撒き続ける。アタリがあっても合わせず待つと、ほら、竿が曲がった!追い食いしたよ。ゆっくり巻き始めて」。すると、また曲がった!なんと、私もトリプルだった。このパターンか!

洲崎『佐衛美丸』早川忠信船長
魚探の反応爆発!
ソナーでも周り中イサキの群れだ!
上乗りとして乗船された館山市の上野さん
タカベも釣れた!
30cm前後のいいイサキ!

終盤再び活気づきクーラーは賑やかに!

右舷ミヨシ、イサキ釣り初めての人も20匹ゲット!

ポツリポツリと単発で釣れる食いが続いたが、終盤、俄かに活気が戻った。あちらこちらで竿が曲がり、左舷ミヨシ(船首)の私のところにもイサキの群れはやって来てくれた。この位の食い気が続けば、定数は軽く達成できるだろう。タナ取りとコマセ撒きさえうまくいけば初心者でも20~30匹は釣れそうだ。この日は、13人で22~33cmのイサキ13~35匹、30匹以上5人、平均25匹。23~37cmのメジナ0~6匹、他ウマヅラハギやタカベも釣れてクーラーはとても賑やか。因みに翌日から、また50匹が達成されていた。イサキは今年も好調だ。GWも期待十分だろう。そして、抱卵した旬の“梅雨イサキ”も更に楽しみだ。

好天に恵まれ、初夏の陽気になった
左舷胴の間のバケツ、イサキで一杯!
左舷大ドモではメジナが6匹も!
帰港、お疲れさまでした
受け付けに貼られた「イサキの味噌漬けの作り方」
イサキの味噌漬けを焼いたら激ウマだった!

(釣りビジョンAPC・岩見忠弘)

今回利用した釣船
千葉県洲崎港『佐衛美丸』
〒294-0316 千葉県館山市洲崎1-228
TEL:080-8095-1991
定休日:毎月第2・4水曜日(祭日の場合は翌日)
詳細情報(釣りビジョン)
佐衛美丸ホームページ
出船データ
イサキ予約乗合
料金=10,500円(付けエサ・コマセ・氷付き)
レンタル=貸し竿 1,000円~
集合=4時20分、出船=5時(5月1日から)
※午後船もあり。詳細は事前にお問い合わせを
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