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千葉県・相浜沖で“梅雨イサキ”へ準備万端!大爆釣!

2018年05月15日公開

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早くも初夏の陽気、この時期に最も気になる釣り物がイサキ。例年、梅雨前後に盛期を迎える事から“梅雨イサキ”とも呼ばれ、イサキフリークには待ちに待ったシーズン到来目前だ。既に真子、白子を持ち始め、食味も急上昇。今年の“梅雨イサキ”は如何にと千葉県・南房総、相浜港『安田丸』へ出掛けた。

富浦ICから約30分、意外に便利!

相浜港は房総半島最南端。館山自動車道・富浦ICを降りて館山バイパスと北条バイパス経由で約30分。この2つのバイパスは繋がっているので富浦ICを降りれば真っすぐ相浜港前まで行ける。館山市街を抜けて単車線の山道に入るとコンビニもほとんどないので、複数車線のうちに食材の調達を済ませたほうが無難。港手前の船宿にあるマグネットで釣り座を確保。そのまま港の船の前で待機となる。暫くすると安田智浩船長が到着。受け付けを済ませていざ出船。

イサキ釣りはコマセ釣りの基本が凝縮

イサキ釣りは、初心者への入門編としては最適な釣り物。タックルは30~50号負荷の長さ2m前後の竿と中型両軸か電動リールの組み合わせ。ワンセット持っていれば他の多くの釣りにも対応できる最も汎用性の高いタックルだ。
釣り方もコマセ釣りの基本が凝縮されている。仕掛けは1.7号3本バリの3.5m。船縁のマグネットに仕掛けが絡まないように並べて、船長からの指示ダナを聞く。そして頭の中で指示ダナとハリス分の約3mを足した位置までコマセカゴを落とすが、この際はカウンターには決して頼らずに10m毎の道糸の色の変化で深さを見る。あとは1m毎に2、3回に分けてコマセを撒いて指示ダナで待機。基本動作が出来れば確実に釣れる。但し、イサキは気難しい面もあり、タナが1mずれても食わない場合もある。きちんと基本通りやるという面ではまさにお手本だ。

速潮によって釣果にムラあるが…
相浜港を出て10分程で好釣り場に到着。「まだ日によって釣果にムラがある。連日、潮が異常に速くて、冷たい潮が入ると一気に海水温が2、3度低下してしまう。釣りづらいだけでなく、魚も急に口を使わなくなってしまう。この時期にこんな速い潮は経験がない」と安田智浩船長。「今は良型イサキは口を使うが、小型が交じらないので、小型が釣れ出せば本格化すると思うよ」と言う。さて、この日はいかに?水深28m。指示ダナ20mでスタートとなった。

 

朝一からイサキ入れ食い!

朝の第1投から船長の心配は杞憂に終わった。指示ダナより3m下まで落として1m毎にコマセを撒くと指示ダナに辿り着く前にイサキが食う。「入れ食い」と言う言葉を辞書で調べると「仕掛けを入れるとすぐに魚が食いつき、次々と魚が釣れる事」とある。まさにその状況!GW休暇を利用して集まった10人の釣り人の嬉しい悲鳴が聞こえてくる。しかも朝の話にあった本格化の兆し小型イサキがポイントによっては結構交じった。やはり大きいサイズのが欲しいので微妙な空気が流れるものの、いよいよイサキ本格化と見ていいのでは?

多点掛けを狙う!

ひとしきり十分な釣果を上げたので次のステップを狙う。まずは多点掛け。多点掛けを狙うのに重要なのはどのハリに魚が掛かったかをキチンと見ておくこと。一番上に掛かったタナでまず1匹目を掛けて1m上げてまた待つ。不必要に大きい誘いは1匹目の魚のバレにつながる。既についている魚が暴れる事がいい誘いにもなるのでタナだけ合わせれば十分。諦めも肝心で、イサキは口が弱いのであまり長時間放置していると口の穴が広がりバレにつながる。皆さん狙い通りに2点、3点掛けを達成していった。

次はサイズアップ
次に狙うはサイズアップ。これは中々難しい。誘いを入れて待っていると様々なサイズのイサキが我先にと餌に突っ込んでくるような状況。中々思い通りにサイズを選別するのは困難。一般的に言われているのは上目のタナであまり誘いをしない事。大型になればなるほど警戒心が強いためだ。指示ダナ20m丁度までしか仕掛けを落とさず、誘いを入れずにアタリを待つ。当然アタリは減るがサイズが大きくなるという目論見なのだが…心なしか平均的なサイズが上がって来た。最大で35cm級のジャンボイサキも顔を出した。作戦が成功したのかは不明だが、お土産充分の心の余裕が成せる業だ。

ほとんどの方が規定の50匹をクリア

この日は時合など関係なく、終日イサキのアタリが途絶えることは無かった。終わってみればほとんどの人が地元の規定匹数の50匹を釣り上げて終了。2018年のイサキシーズン、ターニングポイントの一日だったのではないだろうか?準備は着々と進んでいる。これから梅雨に向けてイサキはサイズも上がり、最高潮を迎える。自宅に戻り、釣れたイサキを捌くと小さいながらも真子と白子が。こちらも日に日に大きくなって、味の面でも最盛期を迎える。釣れ過ぎても干物、ナメロウなど多くの保存法がある美味な魚。初心者を気軽に誘って、“梅雨イサキ”を堪能して頂きたい。

今回利用した釣り船

千葉県相浜港『安田丸』
〒294-0235千葉県館山市相浜280-2
TEL:0470-28-0153
定休日:第2・4水曜日 釣果・施設情報 安田丸 ホームページ

出船データ

出船時間:午前5時(集合4時半)沖上がり11時半頃、午後船開始(出船時間等詳細は予約時電話で確認)
基本料金:午前1万円(コマセ・付け餌・氷付き)、午後9,000円(コマセ・付け餌・氷付き)
     
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