釣りビジョン

千葉県・片貝沖の“夏ビラメ”、船中95匹大爆釣!!!

2018年09月01日公開

01_main.jpg

8月1日の“部分解禁”で千葉県・片貝沖の“夏ビラメ”が開幕した。フィッシュイーター(魚を餌にする魚)の代表格として人気が高いヒラメ。これから外房各地で“解禁”を迎え、ヒラメフリークを虜にする。海水温が高い夏は、ヒラメの活性も高く、数が期待出来るだけに特に人気が高い。開幕後2週間目に出掛けた片貝港『二三丸』の釣果は、今シーズン最高の船中95匹の大爆釣!だった。

今年の“夏ビラメ”はサイズがいい!

ヒラメ釣りに造詣が深い『二三丸』の小倉忠船長は、「開幕後3日程はあまり数が出ずやきもきしたけど、その後は“お祭り”モード。今年はサイズもよくてソゲクラス(1kg未満)はあまり交じらない。アベレージで1.5kg位じゃないかなー」と話す。数だけではなく、型も楽しみだ。

オモリ40号のヒラメ釣り!

船長の「遊漁船は遊びだから、徹底的に楽しくなければ」という思いから『二三丸』のヒラメ船はオモリ40号を使用したLT(ライトタックル)が基本だ。オモリを軽くする事で魚とのやり取りがダイレクトに伝わるのでより面白くなる。この仕掛けなら、投入後に海底でイワシがヒラメに怯えて暴れる様子まで伝わって来る。「もっと軽いオモリと細い糸でやりたい」という釣り人もいるそうだが、『二三丸』では40号以下のオモリとPE1.5号以下の道糸は推奨しない。何故ならこれより軽いと餌のイワシがオモリを引っぱってしまいオマツリの原因となる事と、片貝沖は根掛かりが多いので道糸が根ずれしやすくなるためだ。

枝スは短めでOK!
もう一つ特徴的なのが船宿推奨仕掛け。捨て糸が30cm、枝スが55cmと短い。最近のヒラメ釣りは横流しで釣ることが多く、タナキープのために必然的に枝スが長くなる。しかし、横流しだと潮が速いとオモリを重くせざるをえない。オモリ40号に拘る『二三丸』では、エンジン流しが主流となり、横流しのように枝スを長くする必要がないのだ。

 

船長が全員に釣らせるように船をコントロール

横流しのメリットは、ポイントに横から入っていくので釣り座に関係なく釣果を見込める事。船長が左右どちらから入るかを1日の中で案分して不公平感をなくすことが可能だ。「公平に釣らせるにはエンジン流しは不向きではないか?」と言うのは全くの間違いで、ポイントを知り尽くす船長が、ポイントに一番おいしく入る方法をコントロールしている。釣れる度に船長は数をカウントして、この釣り座が釣れていないなと思うと、そこが一番おいしいポイントを流せるようにコントロールしているのだ。実際、『二三丸』の釣果を見ると驚くほどバラつきが少ない。平均的に釣果が出るというのは実に嬉しい。

第1投からトリプルスタート!!

この日は“お盆休み”後半と言うこともあり、多くのヒラメフリークで満船状態。私も夏休み中の息子を連れての乗船。まずは前日に数が出たポイントで午前5時半にスタート。いきなり第1投からだった。船中3カ所でほぼ同時にヒット!「ヒラメ40」は、どこ吹く風で着底と同時に竿が引き込まれた。右舷ミヨシ(船首)の芳賀和斗さんはゆっくりと竿を立ててしっかりフッキングさせた。ソゲサイズだったが嬉しいスタートだ。

息子は5連続キャッチ!
船中でアタリが続いた。圧巻は息子の大輝。コンスタントにヒラメのアタリを拾い、朝の1時間で5連続キャッチ。しかし、不思議な事にこの日は「今シーズンあまり交じらない」(船長)ソゲ級が多い。前日まで同じポイントで“型物”を釣り上げていたので船長も首をかしげる。数は出たので今度は型を狙って10分程移動。

中盤からサイズが上がり2.7kgも顔を出す

右舷トモ(船尾)で竿を出す藤崎彰人さんが首をかしげる。アタリはあるのだが掛からない。上げてくるとイワシの首の上だけかじられている。「スミイカでもいるのか?これじゃ釣れる気がしない」と言っていた藤崎さんだが、中盤から“爆釣”モード突入。立て続けに「乗ったー!」の声が聞こえてくる。しかもこの時間になり前評判通りの良型メイン。数こそ朝イチよりペースは落ちたが、船中の桶がヒラメで埋まっていく。午前8時半には左舷の金岡伸彦さんにこの日最大の2.7kg。このあたりから2kgクラスも何匹か顔を出した。

船中95匹!!今シーズンレコード
船中で50匹程のヒラメが上がり、残りのイワシも少なくなってきた頃。「あと1時間位かな?」と船長が呟いた後は圧巻だった。実はここは朝に小型ばかりだったポイント。何人同時ヒットしたのか数える事ができないラッシュ。まさにヒラメのお祭り騒ぎだ。1時間で一気に40匹程上がった。終わってみれば船中95匹の今シーズン最多レコード。藤崎彰人さんと、息子の大輝がそれぞれ9匹釣り上げてトップ。サイズは金岡伸彦さんの2.7kgがトップだったが、2kg以上のサイズを上げた人も結構いた。

今年も片貝沖のヒラメは楽しめそうだ!
この状況を見るに船中で束(100匹)も近いうちに達成されるだろう。今年の片貝沖の“夏ビラメ”は数だけではない。サイズもコンスタントに良型が出ているので本当に楽しめる!!

今回利用した釣り船

千葉県片貝港『二三丸』
〒283-0102 千葉県山武郡九十九里町小関2347-12
TEL:0475-76-9957
定休日:第2・第4金曜 釣果・施設情報 二三丸 ホームページ

出船データ

ライトタックルヒラメ乗合船
料金:1万2,000円(税込)(活餌・氷・軽食付き)
出船:午前4時00分集合 4時30分出船
貸し道具あり
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部