臼井丸・千葉県大原港

2019.3.1号

千葉県・大原沖“寒ビラメ”で良型連発!シーズン終盤も視界良好!

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多くの船長達が口を揃える。「ウチの海も大原沖みたいに魚が沢山いればなー…」。宝の山ならぬ“宝の海”の大原沖。非常に多種の魚が生息し、多くのターゲットの乗合船が出ている。その中でも1、2の人気を誇るのが厳寒期の“寒ビラメ”。厳寒期真っ只中の2月16日に大原港『臼井丸』へ出掛けた。

“寒ビラメ”に高い人気

漁協の裏が船の停泊所

“寒ビラメ”。厳寒期のヒラメゆえに冠に「寒」と付くのだが、多くの「寒」がつく魚はその味の良さの称号と言っても過言ではない。寒ビラメの脂の乗った肉厚な身の甘みは多くのアングラーを虜にする。大原沖では9月1日にヒラメの“部分解禁”を迎え、それからGWまでの長いシーズンでヒラメを狙う。特に厳寒期は“座布団ヒラメ”とも呼ばれる良型が高確率で顔を出すので人気が高い。

停泊所に直接集合
軽自動車が来て受け付け開始
停泊所前のボードで釣り座を確保

大原沖は夢のフィールド

大型船の「臼井丸」

大原沖の遠浅な海は、非常に起伏に富んでおり砂地から岩礁帯まで多くのポイントが点在する。しかも黒潮と親潮が入り混じる場所でもあって生息する魚は非常に多種に及ぶ。ヒラメ、マダイ、イサキ、フグ、“根魚”、“青物”。挙げればきりがないが、魚だけでなくマダコやイセエビの漁獲高も有名で、このエリアの豊さを物語っている。

ピンクが目を引く広々シート
釣り座にはタルとエサ用の網がセット
餌のイワシを積み込んで出船

18人を乗せて出船

出船前の仲間内の談笑が楽しいひと時

2月半ば、年間で最も寒い時期である。そんな中で計18人が集まった。「いくら人気の高い“寒ビラメ”でもそこまで?」と思ったら、14人は会社のグループで訪れたとの事。楽しい一日になりそうだ。大原港伝統の“日の出前出船”で午前5時半、臼井信喜船長操船で漆黒の海へと向かって舫いが解かれた。

ノーマルからLTまで幅広いオモリを準備
鋭い歯のヒラメにはプライヤーは必携
釣り座には番号が振られている

ノーマルとLT(ライトタックル)の両方で楽しめる

仕掛け図

「臼井丸」は早い段階でLT(ライトタックル)ヒラメに乗り出した船の一つ。同船で80号のオモリを利用したノーマルと、40~60号の軽めのオモリを利用したLTと楽しめる。獰猛なフィッシュイーターのヒラメとの強烈なやり取りを堪能するのであれば当然LTを勧めたいが、5kgオーバーも顔を出すので、PE1~1.5号の道糸で上げてくるのにはそれなりのテクニックと準備が必要だ。特に岩礁帯周りを狙う場合は、道糸が岩で切れやすいので十分な確認が必要だ。この日ほとんどの人がLTを選択。潮の速さや水深によって使うオモリは変わるがこの日は60号。

LT(ライトタックル)手巻きリールの方が尚可!
LTなら片手で楽々
船で買える仕掛け。LTとノーマルで違うので注意

“イワシトルネード”を狙うヒラメ

最初のポイントは近場

船長が最初に選んだポイントは港を出てほんの数分の浅場。水深は10~15m。船長の話ではここ数日ビッシリと色濃いイワシの反応が出ている。沖にいる良型のヒラメがこの“イワシトルネード”を追いかけて浅場に入ってきて、虎視眈々と狙っている。イワシに付くヒラメはイワシのタナまで上がってきて捕食するので心もち上目のタナでアタリを待つ。

イワシの反応がビッシリ
18人で賑わう船
臼井達彦若船長が同船、心強いサポートをしてくれる

潮が流れない…

最初の1枚

午前6時。まだ日も昇る前に第1投。朝マヅメのラッシュを期待したがアタリがない。次第にうっすら明るくなり、左舷で待望のヒラメのアタリ。取り込まれたのは1kg弱の“本命”。しかし後が続かない。陽がすっかり昇って理由が分かった。見える景色が変わらない。大原港の多くの船宿のヒラメ釣りでは、横流しの釣り方がメイン。横流しとは、船の横一面に風を受けて船を流していく釣り方。片舷全体が潮上となってポイントに入っていくので幅広く探れるうえに、船首や船尾にとらわれず、全席平等にチャンスが訪れる。各流し毎に船長が向きを変えてくれるので右左も平等。時間が経つと船が流されて景色が変わるのだがこの日は全く変わらず。これは風も弱ければ潮も流れていない事を意味する。

ムードメーカー鈴木さんが良型
肉厚の寒ビラメ
少し小型ながらも嬉しい“本命”

初めての鈴木さんに立派な“本命”が!

待ちに待った1匹

中々に厳しい時間を過ごすも、グループ釣行の楽しい会話が盛り上げてくれる。ここでムードメーカーの鈴木崚太さんの竿が引き込まれた。「間違いない!ヒラメだ!」。実は鈴木さん、この日が初のヒラメ釣り。「重い!」を連発してのやり取り。さすがはムードメーカー、いくら何でも大袈裟です…(笑)。そして、上がってきたのは1.7kgの立派なヒラメだ。

上野さんに2㎏オーバー
食べ頃サイズです
この“本命”を待っていた!

中盤からアタリが出始める

無線に良い報せが入った。太東沖でポツポツと出ているとの事。ここが別港の多くの船頭が羨む大原沖の良いところ。ひとつが外れても別に多くのポイントがある。すぐさま移動。右舷船尾のベテラン上野博行さんの竿が、大きな弧を描いて海面に突き刺ささった。上がってきたのは2kgオーバーのナイスサイズ。立て続けに1.5kgサイズも追加して2連発。船中でポツポツと出始めた。しかも2kg前後が数多く顔を出す。

何とか手にした“本命”
でかいよこの“本命”!!
隣と連発!
この口でイワシを一飲み
やっと“本命”が口を使った
頼りになります臼井信喜船長

ラストに倉持さんが逆転の1匹

ラストに大逆転の1匹!

終了間際。この日が初めてのヒラメ釣りだった倉持健介さんの竿が、海面に突き刺さった。本人は「根掛かりです!」と謙遜?(気付いていない?)。「いやいや、明らかに良型ヒラメですそれ!」。グループ仲間の期待を一身に背負って上がったヒラメは2.6kg。船上は大歓声に沸いた。3kgオーバーこそ出なかったものの2kg前後が数多く釣れた。まだまだ続く大原沖のヒラメ。今年はイワシの群れが入るのが遅れた分、暫く良型が続く可能性が大きい。シーズン終盤に是非有終の美を!

血抜き後で2.59kg!
グループでヒラメ釣りを楽しめました!
沖上り後のカレー。最高!

(釣りビジョンAPC・丸岡直樹)

今回利用した釣船
千葉県大原港『臼井丸』
〒298-0004 千葉県いすみ市大原10272-3
TEL:0470-62-2185
定休日:毎月第1・3月曜日、6月1日~5日、11月1日~4日
詳細情報(釣りビジョン)
臼井丸ホームページ
出船データ
ヒラメ乗合
乗船料金:1万2,000円(氷、餌付き)
集合:船着場へ5:00 出船:5:30(季節により変動あり、予約時に確認を)