釣りビジョン

千葉県・大原沖の“ルアー青物”、夏は浅場狙いが面白い!

2019年08月15日公開

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今年は中々出船出来る日がなかった“青物”狙いのルアー船。それでも春には型の良いヒラマサやワラサが釣れていた千葉県・大原沖。夏は釣り場の水深が浅くなり、強烈でダイレクトな引きが魅力だ。大原港『広布号』から、ジギングやキャスティングで“青物”を狙う“ルアー青物”船に乗った。

仲間で“フロントデッキのチャーター”が可能

『広布号』へのアクセスは、記事末の「釣果・施設情報」を参照。集合は午前5時。目の前が広い駐車場だが、建物の前を避けて車を停める。野島幸一船長が息子さんの小学4年生の大威翔(たいと)君とともにブラックのトラックで到着、船のエンジンを始動した。『広布号』は基本予約乗り合いだが、“フロントデッキ”に関しては定額でチャーターできる(料金は記事末参照)。この日は同じ大学出身の仲間でこのフロントデッキをチャーターした釣り人5人と大威翔君、私の計7人で出船した。

ヒラマサ、ワラサ中心に、状況次第で本ガツオも
乗船名簿と乗船料の支払いを済ませて準備を開始。この日はヒラマサやワラサの“青物”狙いを中心に、状況次第では本ガツオも狙うとのこと。出来ればジギングとキャスティングの2種類のタックルを用意したい。思わぬ大物がヒットすることもあるので、ロッドやリールはパワーのある丈夫な物を使いたい。PEは3~5号、リーダーは60~100Lb(詳細は「仕掛け図」参照)。5時30分頃、出船した。

左舷側はジギング、右舷側はキャスティング

大原では、申し合わせにより釣り開始は午前6時からと決まっている。「左舷側はジギング、右舷側はキャスティングがやりやすいように流します。今日は人数が少ないですから、自由に移動してください。いいですよ。水深28m」という船長の合図でスタート。仲間5人のうち松村さん(横浜市)と山口さん(鴻巣市)、深澤さん(江戸川区)の3人は船のルアー・フィッシングをかなりやり込んでいる様子。華井さん(市原市)は陸っぱりのシーバスやヒラメ釣りの経験者、小山田さん(横浜市)は今回が船釣り2回目のビギナー。朝の1投目、期待がかかる。

 

水深20m前後の根の頂上でワラサをゲット!

魚探には反応が出ている。時たまルアーにいたずらして来る魚もいたが、バイトまでには至らない。船は大きく移動し、沖の潮目で本ガツオを狙う。山口さんのジグにヒット!しかし、船中1匹目は、40cm前後のサバだった。この後、浅場の“青物”ポイントに戻ったタイミングで左舷胴の間(中央)で私もジギングに挑戦。ジグは150~200g、ピンク、ブルーを試し、グローでスロージギング。最後に濁った時のゴールド頼み。1ピッチ1ジャークで誘い、底から2~3mのタナでヒット!水深32mからカケ上がる20m前後の根の頂上付近でバイトした。3kg前後のワラサ。いい引きだった。

ジギング急上昇!マハタだ!ワラサだ!サンパクだ!

この後、ジギングがにわかに急上昇。私の右隣の小山田さんの竿が曲がった。「重いーっ!けど、あまり引かない?」。40cm前後の高級魚マハタだった。さらに左舷ミヨシ(船首)の松村さんもラインを勢いよく出されながら3kg弱のサンパク(イナダとワラサの中間)をゲット。右舷胴の間の華井さん、フロントデッキの深澤さんと時間差でダブルヒット。しかし、華井さんはフックアウト、深澤さんは3kg弱のサンパク。お次は、左舷ミヨシ2番の船長の息子さんの大威翔君、小学生とは思えない見事なファイトで3kg級のワラサをゲット。沖上がり間際、華井さんに再びサンパクがヒット。船長のタモ入れと同時にまたフックアウトしたが無事ネットイン。最後に大きく盛り上がった。これだから“ルアー青物”は面白い。

夏は浅場で引きが楽しい!秋には大型本格化!

全員が良い引きを味わって、ワラサ、サンパク、マハタ、サバと仲良く1匹ずつ釣り上げた。「ヒラマサやワラサは、夏は浅い場所に群れています。浅場での強い引きはクセになる楽しさですよ。それと、今日は出ませんでしたが、キャスティングでも水深が20~40mなら“誘い出し”でヒラマサがバイトして来ます。大型が釣れることが多く、とてもスリリングな釣りです」と、船長。真夏の“ルアー青物”の強烈ファイト、そして、秋本番に期待の大型ヒラマサ。ビギナーからベテランまで安心して楽しめる『広布号』でぜひ挑戦して頂きたい。

今回利用した釣り船

千葉県 大原港 『広布号』
〒298-0004 千葉県いすみ市大原7528
TEL:070-3526-1091 釣果・施設情報 広布号 ホームページ

出船データ

ルアー青物予約乗合
乗船料※氷付き=午前船11,000円、午後船10,000円
※フロント・デッキ・チャーター=55,000円
集合=船着場 午前船 5時、午後船 11時30分
出船=準備が整い次第
レンタル=貸し竿 2,000円※破損・紛失は実費
※詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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