釣りビジョン

神奈川県・城ヶ島沖でヤリイカ開幕!“ハモノ”狙いもバッチリ!!

2019年10月01日公開

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秋の訪れとともにイカ釣りのターゲットもスルメイカからヤリイカへ。神奈川県・長井港『儀兵衛丸』でも9月上旬からヤリイカ乗り合いを開始した。初日は竿頭18杯、その後も良い日には30杯前後と好スタート!美味しいヤリイカを求め『儀兵衛丸』を訪れた。

港前の大きな『儀兵衛丸』の文字が宿の目印

『儀兵衛丸』のヤリイカ船は午前7時出船。朝が弱い人にもちょっと余裕のある時間だ。横浜横須賀道路・衣笠ICを降りれば、三浦縦貫道経由なら15分程、一般道でも20分程で着く。車で長井港前まで進むと大きな文字で『儀兵衛丸』と書かれた建物が目に飛び込んでくる。6時頃、船宿の前に停まると中からスタッフが出てきて駐車場を案内してくれる。車を移動して受け付け、「儀兵衛丸純正仕掛け」やオモリも購入できる。ペットボトルを凍らせた氷を貰い、荷物をまとめて船に乗り込む。

大型船を3人で贅沢に“貸し切り”状態

この日は、私の他に釣り人は2人。大きな船を3人で貸し切り状態、なんと贅沢なことか。右舷側に横並びとなり、ミヨシ(船首)から私、胴の間(中央)に横須賀市の宮川さん、大ドモ(船尾)にはさいたま市の小檜山さんが座った。お2人とも筋金入りのイカ釣りファンで、自作のプラヅノ11cmのブランコ仕掛けを持参されていた。定刻7時、秋晴れの空の下、舫を解いた「儀兵衛丸」は梶ヶ谷泰宏船長の操船で静かに出船した。

 

第1投から今季“初物”のヤリイカをゲット!

釣り場到着までに投入準備をしておく。道糸と仕掛けをスナップ付きヨリモドシで繋ぎ、プラヅノを1本ずつ順番に投入器の筒に挿入、仕掛け下端にはオモリを付け、船長の合図と同時に投入できるようにしておく。30分程で城ヶ島沖に到着。「はい、いいですよ。水深は120m」という船長の合図で、オモリを正面に投げて仕掛け投入。オモリが着底したら糸フケを取ってまずひとシャクリ。良い時には“着底即乗り”する。胴の間の宮川さんに乗った。低速で巻き上げ、見事今季初のヤリイカをゲット!

食べて美味しいヤリイカが順調に乗り始めた!

大ドモの小檜山さんもリールを巻いている。ダブルヒットだが、こちらは残念ながら足切れでバレてしまった。初期のヤリイカは、最盛期と比べるとアタリは微妙だし小型でバラシが多くなるが、刺し身にすると小振りだからこそ身は軟らかく、ヤリイカ独特の“コリコリ食感”も持ち合わせていてとても甘い。これは釣らないと味わえない美味しさだ。次の流し以降は小檜山さんも調子を上げてしっかりゲット。その後私も仕掛けを下ろすと、ヤリイカとスルメイカが一荷(2杯)で掛かった。このまま釣果は順調に伸びていくと思われた。

来た!3kg級のマダイ!“ハモノ狙い”も好調!

中盤、私にヤリイカのダブル。しかし、1杯は傷だらけで息絶えていた。底に何かいる。この時点で、私はヤリイカ4杯。船長に「噛まれたヤリイカを餌に仕掛けを下ろしてみてもいいですか?」と聞いてみた。船長は、「いいけど、やるなら活き餌でしょ」と。「ん~悩む。まだ4杯、でもここはやはり活き餌かな?」思い切って元気なイカで勝負だ。とは言え、一番小さいイカにしておいた。仕掛けを取り替えて泳がせ釣り開始。底から5mのタナで置きザオにして、小檜山さんの撮影を開始。すると私の竿に異変?「食ってるよ!」と船長。「え~こんな時に!」と、まさかの展開。小檜山さんもイカが乗っているのに。小檜山さんが無事ヤリイカをゲットして撮影を終え、次は私の番。「お~重たい!」。強烈な突っ込みに何度か耐えて、浮上したのは、3kg級の大きなマダイ。皆さんから祝福を頂いた。

釣り心を楽しませてくれるヤリイカ釣りに行こう!
後半は潮が速くなったり、中層にサメまで出現してせっかく釣れたヤリイカを横取りされた。最終的には20~30cmのヤリイカ4~10杯。竿頭は小檜山さんで、「サメがいなければ20杯は釣れていたと思うよ」とちょっと悔しそう。船長は、「ヤリイカは数も型もこれからが本番です。小型のヤリイカは“ハモノ狙い”の餌として抜群で、マダイだけでなく、先日は7kg級のブリも上がりましたよ」とのこと。この秋もヤリイカ釣りは我々の釣り心をたっぷり楽しませてくれそうだ。是非1度お出掛け頂きたい。

今回利用した釣り船

神奈川県 長井港 『儀兵衛丸』
〒238-0316 神奈川県横須賀市長井5-3-5
TEL:046-856-2758
定休日:第1・3・5金曜日 釣果・施設情報 儀兵衛丸 ホームページ

出船データ

ヤリイカ乗合
料金=9,000円(氷付き)
※女性1,000円引き、他にも割引あり
集合=午前6時、出船=午前7時
レンタル=貸し竿1,000円、電源・投入器完備
※詳細は事前にお問い合わせください
     
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この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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