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神奈川県・平塚沖のLT”五目”、イナダ中心に絶好調!!

2019年11月01日公開

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様々なターゲットが狙える相模湾のLT(ライトタックル)”五目”。今季の相模湾はイナダが絶好調!「LTイナダ船」も出船している。”五目”船はイナダ、アジ等をメインにウィリー仕掛けを使い、様々なターゲットを狙って行く。何が釣れるか楽しみにしながら平塚港『庄治郎丸』に向かった。

【この記事を書いたライター】山口 充

抜群なアクセス

東京方面からは、圏央道が新西湘バイパスと繋がった為、東名高速道路・海老名JTCから圏央道に向かい茅ヶ崎JTCで新湘南バイパス・茅ヶ崎海岸ICで降りる。突き当りが国道134号線。右折し相模川を渡ると左手に『庄治郎丸』がある。船宿に着いて荷物を下ろすとスタッフが駐車場に案内してくれる。船宿に戻り釣り物別乗船名簿に記入。時間になると船の前までトラックで荷物を運んでくれる。

タックルは…

コマセはアミコマセ。ビシが40~50号。竿は様々な物が使えるが、基本的にはコマセを細かく出す為にシャクる操作や、ウィリーや仕掛けをコントロールする事が必要なので、操作性が良い6:4調子、2.4~2.7mが好適。仕掛けは2~3号ハリスの3本ウィリー。ハリス4、5号の仕掛けは”青物”用。全長は2.5~3m。種類も多くベストを見つけるのも難しい。船宿で販売しているので迷ったら船宿で購入した方が良い。天ビンはアーム長が30~35cm、クッションゴムは1.5~2mmの30cm。リールは小型電動リール、もしくは中型良軸リール。道糸はPE2号以下。

 

まずはマアジから

暫く曇り空が続いていたが当日は久し振りの晴天。相模川の土手から上がる太陽を見て、船宿で待機していた釣り人も一斉に写真撮影。時間になるとトラックで荷物を運んでもらい乗船。今回舵を握った長田彩船長は、「最初にイナダ狙ってみます。その後アジへ。アジを釣りたいと言うお客さんも多いんですよ」と話す。やはり相模湾でもアジは安定した人気が有る様だ。午前6時30分に出船。イナダ船は江の島方面に向かった様だが、我々が乗ったライト”五目”船は逆に大磯方面へ。「まずはイナダを狙いますから太めの仕掛けを付けて置いて下さい」とアナウンス。ポイントまでは約20分。船長が反応を見ているが、潮が速く先にアジを狙う事に。水深は43mのポイントでスタート。タナは下から3m。すると左舷胴の間(中央)の原さんに良型アジがヒット。右舷側でも40cm級のアジが顔を出す。左舷ミヨシ(船首)で連釣していた芦谷さんに話を聞くと、「ハリスは2号、自作のウィリー仕掛けです。アジは細い方が良い事が多いです」と、いう言葉通りに見事なアジを釣り上げていた。その後、アタリが少なくなった所でイナダのポイントに移動する事になった。

イナダ絶好調!!カンパチも

アジのポイントから10分程で漁礁回りのポイントへ。水深は20m前後。漁礁に根掛りする可能性が有るのでカゴが底に着いたら直ぐに3m上げてからコマセワークを始める。ウィリーで狙う場合は、コマセを敷いた後にウィリーがコマセの中を漂う様に操作する。その為、基本的にはコマセカゴの下側は閉め、上側を空けて竿をシャクッた後に竿が戻り、上側の開口部からコマセが出るセッティングを行う。その後竿を立てる、もしくはリールを巻いてコマセの帯の中をウィリーが通る様にする。それをテンポ良く数回行って探る。このテンポと誘う幅がウィリーの勘どころ。コマセが効いて来るとイナダがヒットして来た。原さんは付け餌仕様の仕掛けに付けたオキアミにヒット。細かく操作してウィリーでヒットさせていたのが芹沢さん。右舷トモ(船尾)でウィリーと付け餌の仕掛けを使い分けていた清水さんにもイナダがヒット。ご夫婦で来ていた高野さんも楽しそうにイナダをダブルで釣り上げた。更にあちらこちらでカンパチが交じる様になって来た。漁礁の効果なのかイナダ、カンパチのダブルも見られて船上大興奮。そして芹沢さんにイシダイがヒット。更に大型ウスバハギも数匹上っていた。

更に魚種が追加

左舷大ドモの常連さん(宮城さん)が、「根掛りかな」と奮闘していた。ところが魚らしき引きがある。数分格闘の後上がって来たのは良型オオモンハタ。他のエリアではルアーのターゲットにもなりつつある魚で勿論、味も最高。「最近ポツポツ上がるんですよ」と船長。ポイントを変更して再スタートすると芹沢さんにクロダイがヒット。良型イサキも顔を出して来た。再びイナダが回って来たと同時に今度はマダイもヒット。後半はカイワリ、イシガキダイ、ソウダガツオも上がり、皆さんクーラー満タン。午後12時30分に沖上がりとなった。ウィリーの効果で様々な魚がターゲットになり、付け餌仕様の仕掛けも効果が出て最高の釣果。台風後心配だったが、相模湾のポテンシャルを実感出来た。魚種も豊富でビギナーにも最適。ベテランも魚種に合わせたセッティングが楽しめるLT”五目”。是非楽しんで頂きたい。

今回利用した釣り船

神奈川県 平塚港 『庄治郎丸』
〒254-0803 神奈川県平塚市千石河岸57-16
TEL:0463-21-1312
定休日:原則として第2・4・5火曜日 釣果・施設情報 庄治郎丸 ホームページ

出船データ

ライトタックル五目 乗合(土日予約制)
集合:船宿へ午前5時30分 出船:午前6時30分
乗船料金:男性9,500円  男子大学生7,000円  
女性&高校生まで5,500円
(コマセ・餌付き/※HPに各種割引あり)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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