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東京湾のアカメフグ(ヒガンフグ)、釣り味、食味最高!!

2020年01月01日公開

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この時期、食味最高のアカメフグ(標準和名:ヒガンフグ)。近年、これを専門に狙う船舍も増えて来た。モゾモゾというアタリから合わせが決まると、「ドスン」と手首がひっくり返る様な重量感。サイズも大きいので人気が急上昇。新春「福」が来るか、東京湾フグ釣りの老舗として知られる神奈川県・鶴見『新明丸』に出掛けた。

【この記事を書いたライター】山口 充

電車釣行もお勧めの船宿

『新明丸』へのアクセスは、車の場合、首都高速・生麦ICを降り、第一京浜(国道15号線)を東京方面へ。本町通入り口十字路を鶴見川方向、潮見橋の袂に船宿がある。電車利用の場合、JR京浜東北線・鶴見駅下車徒歩7分、 京浜急行・京急鶴見駅下車徒歩5分と、フグ釣りは道具も軽いので電車釣行もお勧めだ。

仕掛けは…

仕掛けはカットウ仕掛けを使用する。千葉県・外房エリアで使う25号前後のオモリではなく「湾フグ」と呼ばれるシステムで10号前後の軽いオモリにカットウの3本イカリバリの組み合わせ。東京湾のショウサイフグ釣りと同じ仕掛けが基本。餌はアルゼンチン赤エビ。最近、餌を付ける部分が「チラシ3本バリ」になっていてエビを細かく付けるカットウも使われているが、船長のお勧めは通常のカットウ。状況に合わせて使い分けたい。また、「ショウサイフグの仕様をベースに、カットウバリのハリスを気持ち長めにすると良い」と船長が教えてくれた。食わせの胴突き仕掛けを組み合わせる釣り人も見られる。竿は湾フグ用2.1m前後に小型両軸リール、道糸はPE1~1.5号を使用。根掛かりが多発するポイントが殆どなので細過ぎ無い様に注意したい。

 

雨で寒いがアツいフグ釣り

髙橋英夫船長が迎えてくれた。若い時からの知り合いである。ショウサイフグ乗合船も出しているが、冬シーズンはアカメフグ(ヒガンフグ)を狙う。当日は冷たい雨だったが、好状況という事も有り釣り人が早くから来店。受け付けを済ませて船着き場へ移動、乗船すると餌のエビが配られた。冷凍モノなので出船前にバケツに水を汲み溶かして置くと良い。特に今の時期は解凍が遅いので早めに準備して置きたい。また、尾と頭の部分をカット、胴の殻を剥いて使うが、餌崩れする場合が有る。餌持ちも肝心なので添加剤で絞め、雨の場合は濡れない様にビニールに移して置くと良い。午前7時30分に出船。鶴見川を下り横浜沖のポイントへ向かった。20分程で到着してスタート。水深は20m前後、根掛りが多いポイントだ。餌の取られ具合をチェックしていると、見事に無くなっている事も多く、魚は反応している。「あっ」と思わず声が出てしまうアツい釣り。上手くフッキング出来ない事も多いが、それも楽しい。「よしっ」と上手くヒットさせたのは関さん。竿も良い感じで曲がっている。見事に良型のアカメフグ(ヒガンフグ)を釣り上げた。太っている見事な魚体。「このサイズが合わせて掛かるのだから堪らないですね」と嬉しそう。

合わせてガツン!!迫力のカットウ釣り

雨も酷くなり釣り辛い状況、撮影も厳しいので私も竿を出してみた。船長から「ショウサイフグ仕様より気持ち長めのハリスがベスト」との事だったので、ハリスを3cm程足してスタート。軽くキャストした。フワッとしてゆっくりとオモリが沈んで行く。集中してアタリを待つが中々触らない状況。ウネリの重みで反応してしまい空ぶる事数回、突然浮いたカットウの沈みが遅くなった。「これだ!」と合わせると手首が返る位の重量感、ファイトも抜群。上がって来たのは良型アカメフグ(ヒガンフグ)。この釣りの醍醐味である。合わせが決まった時の感触は最高だ。関さんも2匹、3匹と連続ヒット。食わせ仕掛けと併用していた浅瀬石さんにもヒット。根回りを狙うので、アイナメ釣りやルアーで狙う根魚釣りの感覚に非常に良く似ており「攻め」の釣り。これも楽しい。

垣間見えるベテランの拘り

関さんがビッグファイト。「これもしかしてトラフグ!?」と期待したが上がって来たのは、見事に口にフッキングしていたスズキ。太陽が顔を出しアタリが出て来たが、ハリ掛かりが悪い。底に餌が着いた瞬間にアタリが出るのだが、どうもタイミングが合わない。そんな中細かいアタリを合わせてヒット。原因はクサフグの活性が上がってしまったのだ。ただアカメフグ(ヒガンフグ)のアタリもあり、タイミングが合うとヒットするので油断出来ない。「やっと来たよ」と、今回がアカメフグ(ヒガンフグ)初挑戦の所さんも2匹目を上げると、浅瀬石さんも良いテンポでヒットさせていた。関さんは小型、中型も交ぜながら良いペース。「ベテランだな」と思わせる部分が垣間見えた。関さんは、オモリのカラーや仕掛けを組み直し、その時の状況に合わせて変更。ハリに関しても様々な物を試している。浅瀬石さんは毎回掛かりが悪いとシャープナーでハリを研いでいる。こう言った部分は重要で、バラシの原因を取り除き釣果に繋がる。特にアカメフグ(ヒガンフグ)は皮が硬く刺さり辛く、またポイント自体も根掛が多い場所なのでハリが傷みやすい。潮が止まるとアタリは少なくなってしまい午後3時に納竿になった。
雨で釣り辛い状況だったが、関さんは何とアカメフグ(ヒガンフグ)18匹で竿頭。帰港後船宿が「身欠き」にして渡してくれる。「大きいのは熟成して刺し身で、小型は揚げて食べます」と関さん。お正月の料理には最高。合わせてドスン、好調持続のアカメフグ(ヒガンフグ)釣り。是非楽しんで頂きたい。

今回利用した釣り船

神奈川県 鶴見 『新明丸』
〒230-0051 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央5-13-24
TEL:090-3519-1111
定休日:毎週木曜日 釣果・施設情報 新明丸 ホームページ

出船データ

フグ乗合
料金:9,500円(餌別)
時間:午前7時30分/午後3時頃納竿
女性・中学生以下は、すべての乗合船にて乗船代が半額
駐車場:500円/日
     
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この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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