オフショアマガジン

2020年2月1日号

静岡県・沼津沖の夜釣りのタチウオ、時間によって変化する!

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昨年末から様々なエリアでタチウオが好調に釣れている。今回は、静岡県・沼津静浦港『第八幸松丸』に出掛けた。ここでは夕方から夜中を狙うため、他のエリアと違うシチュエーションでタチウオを釣る事が出来る。食い方が変化してくるテクニカルゲームが楽しめるのだ。

アクセス

沼津静浦港には、東名高速道路・沼津ICを降り、沼津・三島方面に進み、国道246号線と交差する「沼津IC南交差点」を直進し、「上石田北」交差点を直進。「上石田」交差点を直進。「上石田南」交差点を右折すると、国道414号線に入り「杉崎町」の交差点を左折。そのまま進み、沼津御用邸記念公園を過ぎると右側に漁協直売所の見える信号を右折。静浦港内に入ると船着場の看板が有る。そして、時間になると駐車場所の前に船が着く。新東名、国道1号もバイパスになっていてアクセスは非常に良い。カーナビ使用の場合、「静岡県沼津市獅子浜243-1」でセットすると港までスムーズだ。

「第八幸松丸」の停泊場所・沼津静浦港
港に入ると看板が有るので注意して進む
出船場所の前が駐車場、時間になると船が着くので乗船

タックル

仕掛けは天ビン仕掛けの1、2本バリで天ビンの長さや仕掛け全長等は東京湾のタチウオ仕掛けと変わらないが、常連さんに聞くとハリスは太目で狙う事が多いとの事。暗い時間帯に狙う為、ハリスは余り重要では無い様だ。10号前後のフロロカーボン。太いハリスを使う場合にマッチするのが太軸のタチウオバリ。細軸だと結び目が甘くなってしまうので注意。サイズは1/0~4/0番と幅広いがタチウオのサイズに幅が有り、狙っているサイズに合わせると良いだろう。船長のお勧めの竿はややムーチングアクションのモノが向いているとの事。私も“夜タチウオ”にはこの手の竿を使う。なぜなら、“夜タチウオ”の食い方はレパートリーが多いため、汎用性がある竿が有利だからだ。リールは小型電動リールか中型両軸。道糸はPE2号前後に、オモリは60~80号を使い分ける。夜なので夜光ベイトなども効果的だが、食いが悪い時には逆効果となる。

仕掛けもシンプルなので船上で作る事も出来る
ハリのサイズや形状も拘ると良い釣果に繋がる
タコベイトやチモトに着けるチューブは食いに合わせて調整
仕掛け図(エサ)
仕掛け図(ルアー)
仕掛け図(LTテンヤ)

夕マヅメからのスタート

夕マヅメからスタート。静浦沖へ

駐車場が出船場所の目の前なので、重い荷物も気にせず移動出来るのは助かる。時間になると向かい側に停泊してある「幸松丸」が出船場所へ回航。「この日は8人のお客さんが来ています」と船長。午後4時30分出船、静浦沖に向かう。15分程でポイントに到着した。魚探反応を細かく探っていた船長、中々良い反応に当たらない様だ。暫くして船長の合図が出てスタート。餌はサンマの切り身。「明るい内は誘いを掛けて下さい」とのアナウンス。水深約90mからスタート。その間にもタチウオの反応が上下する度に細かく指示を出してくれる。左舷大ドモ(船尾)の藤田さんにヒット。続いて隣の若林さんにもダブルヒットで幕を開けた。「やっぱり凄いな」と感じた所で上がって来たタチウオを見て「あっ!」、タチウオの体が“何者”かに食われて短くなってしまっていた。その後も“指3~4本”サイズが次々に上がる展開。いいスタートとなった。

餌はサンマの切り身が配られる
この暗さでも日中と同じ誘いが効果的だった
船中1匹目を上げた

タチウオが食われる現象がヒント

暫くすると、日が暮れて辺りは真っ暗。夜とは言え活性が上がったタチウオは誘いが肝心、明るい時と変わらないのも面白い。暗くなるとタナを合わせて少しスローな誘いの展開か、置き竿で細かくタナを合わせる釣り方も有るのだが、「誘い、アタリ、食わせ、合わせ」のメリハリが上手く行くと連続ヒット。左舷側でもアタリが出始めてヒットが続く。撮影していて気付いた事があった。東京湾に比べてタチウオが食われて短くなっている場合が多いという事。群れの濃さ、密度という事も有るのだろうがこの日は特に目立っていた。左舷の土屋さんは、やや早めに細かい誘いを組み合わせてアタリを出していた。という事は、タチウオの活性自体は高いと判断出来る。また、この指3~4本サイズのタチウオの尻尾をかじっている“ビッグワンタチウオ”が潜んでいる可能性が大いに有る。左舷ミヨシの岩淵さんは、ムーチングアクションの竿を使い、見事にタチウオを連続ヒットさせていた。見ていると船長の推薦している夜の沼津タチウオ調子は頷ける物で「乗せて掛ける」調子と電動リールとの組み合わせでフッキングを行いキャッチする。細かい操作が出来る7対3調子であると、「押さえる」様なアタリの状況では船の揺れや波のストロークでバラシに繋がり易い。夜に入ると刻々と状況が変わる。これに対応出来るかが、カギになりそうだ。

コンスタントに上げていたが、よく見るとタチウオが半分に
次々にアタリが出てヒットに繋がっていた
ムーチングアクションの竿を使い連発
こちらも良型のタチウオがヒット
今期は海水温が高い為、サワラなどのゲストも多い
【動画】誘いが肝心!タチウオ釣り

天候悪化で残念だったが…

午後8時、天候が悪化。風に加えて波も高く、時折ミヨシから波が入ってきてしまう状況。とても撮影は無理なので、竿を出した。最初に東京湾仕様のハリス6号、ハリのサイズが1/0番でスタート。90mまで仕掛けを落とし、やや早めに誘いを掛けて見るとアタリ。テンションを保ちながら誘いを止めて重みだけを感じて次のアタリで合わせるとヒット。私もムーチングアクションの竿。通常の調子ならハリ掛りの前に餌を離していただろう。1回目のアタリは判り易い。次の動きが遅いのだ。下手に動くと餌を離すので、竿の調子を上手く使って食わせて掛ける。ヒットさせて上げて来ると途中から引きが変わった。上がったのはサワラ。次も同じ様にヒットに持ち込むと“指3本”クラスのタチウオ。3投目もヒット。連チャンだったが、また“指3本”クラスで常連さんのサイズに及ばない。私のハリは、明らかに常連さん達よりも小さいハリ…。ここでタチウオが食われくる現象がヒントになった。恐らく一つの餌に数匹がアタックしてくる。すると、小さいタチウオが小さいハリに掛かってしまうのだろう。ということは、ハリを大きくしていれば小さいタチウオが食い損じ、ハリ掛かりしなくてサイズが上がるのではないかという事。試してみたかったが、漁船も沖上がりの決断との事で、ラスト1投しか出来ない。ここで常連の岩淵さんが「釣れたタチウオから小型のタチウオの尻尾が出て来た」と話してくれた。自分も他のエリアで小型タチウオを切り身にして狙った経験が有る。最後の1投。仕掛けを大型タチウオ仕様に変更。ハリスは10号、ハリサイズは4/0番。餌は釣った小型のタチウオの尻尾の部分。仕掛けを沈めて誘いを掛けるといきなりヒット。素晴しい引き。上がって来たのは、この日船中1番の120cmクラスのタチウオだった。「出たね」と岩淵さんも、船長も喜んでくれた。まだまだやりたい事が沢山有ったのに残念ながら早上がりとなった。それでも船中61匹と好釣果。機会が有ったら自分の持っているタチウオ日本記録を更新するチャレンジもしてみたい。そんな可能性が有る沼津静浦沖の夜タチウオ。皆さんも“ビッグワンタチウオ”を狙いに行ってみては如何だろうか。

誘いのパターンを変えて積極的な釣りを展開していた
「釣れたタチからタチウオの尻尾が出て来ました」とヒントをくれた
狙い通りの1匹を釣り、嬉しい限り
良いサイズのタチウオ。まだまだ大型の可能性が高いエリアだ
仕掛けの見直しも良い方向になった
楽しい釣りを提供してくれる、松坂孝憲船長

釣りビジョンAPC・山口充

今回利用した釣り船

静岡県 沼津静浦 『第八幸松丸』
〒410-0105 静岡県沼津市志下588-1
TEL:090-2578-8218
定休日:元旦のみ
釣果・施設情報 第八幸松丸 ホームページ

出船データ

早夜船タチウオ乗合
料金:1万円(餌、氷付き/ルアー9,000円)
集合:午後4時30分 出船:午後5時頃  集まり次第出船

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