釣りビジョン マガジン

2020年08月01日公開

東京湾の“夏ハギ(カワハギ)”シーズン開幕!30cm級超続出!

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カワハギの旬と言えば、濃厚な味覚の“肝臓(キモ)”が発達する「冬」。ところが、極寒の船上で小さなアサリにハリを付け、かじかむ手で微かなアタリを待つ難行苦行のような釣りに、苦手意識を持つ釣り人も少なくないのではなかろうか。打って変わって今は「夏」。浅場で驚くほどの良型が釣れているとの情報に、神奈川県・久比里港『巳之助丸』に出掛けた。

 

“夏ハギ”フィーバー、平日も大盛況

『巳之助丸』は、JR横須賀線・久里浜駅の前を流れる平作川に沿って国道134号線を南下した左手に架かる夫婦橋の手前。かつては中州と両岸に二つの橋が架かっていたことが“夫婦”と呼ばれる由来。「かながわの橋100選」「横須賀風物百選」のひとつに数えられている。JR横須賀線と京浜急行の久里浜駅、どちらからも歩いて5分程。電車釣行派にもお薦めだ。マイカー派はカーナビに「神奈川県横須賀市久比里1-1-4」と入力すれば船宿の前に案内される。席札を取り、荷物を店前に降ろして、ほど遠くない駐車場へと車を移動する。その後で乗船カードの記入や船代の支払いをすれば出船までのんびり。受付棟の対岸となる乗船場所へは店前の歩道橋を渡ればすぐ。乗船場所の目の前にコンビニがあるのも便利だ。この取材日は平日にも関わらず2隻出しの盛況で、熱心なカワハギファンの“夏ハギ”人気が覗われる。首尾良く出船準備は整い「第二十一巳之助丸」は定刻よりちょっと早めに河岸払いとなった。

夫婦橋から臨むと右に船宿、両岸に船着場
夫婦橋から臨むと右に船宿、両岸に船着場
船宿の右側は一時駐車スペース
船宿の右側は一時駐車スペース
希望の席の磁石を取って釣座を確保
希望の席の磁石を取って釣座を確保
駐車場は徒歩1分もない川沿いにある
駐車場は徒歩1分もない川沿いにある
乗船カードに必要事項を記入して…
乗船カードに必要事項を記入して…
カウンターで乗船料を支払う
カウンターで乗船料を支払う
カワハギ船の乗船場所は船宿の対岸
カワハギ船の乗船場所は船宿の対岸
エサの準備は出船前に抜かりなく
エサの準備は出船前に抜かりなく
橋をくぐるので、釣り竿を寝かせて出船
橋をくぐるので、釣り竿を寝かせて出船

竿入れからアタリ、良型続出の“絶好釣”!

出船から僅か5分で久里浜沖、水深18mの釣り場に到着。「日によって居場所が違う」と船長が言う群れの反応を捜して午前7時42分、警笛の合図と共に釣り開始。1投目からアタリがあり、船中最初の魚を上げたのはロコアングラーの臼井さん(横須賀市)。それから間もなく、今期既に35cmの“ギガハギ”を獲っているという晶さん(千葉市)が上げた尺ハギ(30cm超のカワハギ)を筆頭に、上がる魚はことごとく良型ばかり。画像をよく見るとお分かりかと思うが、魚体のあちこちに怪我をしている個体が多いのは、産卵期ゆえの頑張りの痕跡。回復期にあるカワハギたちに口を使わせるのは決して簡単ではないが、このサイズが次々上がる光景は、只事でない昂揚を覚える。「これは凄い1日になるのでは…!?」と思った矢先、浮きゴミと共に濁った潮が流れ込み、途端にアタリを出すのが難しくなった。追い打ちを掛けるようにそれまで一切釣れて来なかった“餌盗り魚”たちが活発になるなか、釣り人たちはあれこれ試行錯誤しながら、1匹、また1匹と釣果を伸ばしていった。

1投目の釣果に「とりあえず一安心です」
1投目の釣果に「とりあえず一安心です」
いきなりの“尺ハギ”、驚くのはまだ早い
いきなりの“尺ハギ”、驚くのはまだ早い
“尺ハギ”が連発する怒濤の展開!
“尺ハギ”が連発する怒濤の展開!
「おちょぼ口の餌盗り名人」とは迷信か?`
「おちょぼ口の餌盗り名人」とは迷信か?`
満身創痍の良型、産卵の壮絶さを垣間見る
満身創痍の良型、産卵の壮絶さを垣間見る
もはや見慣れた感があるが32cmの大物
もはや見慣れた感があるが32cmの大物
この日の最大魚、なんと33cm!
この日の最大魚、なんと33cm!
通常なら巻頭画像級の魚がアベレージ
通常なら巻頭画像級の魚がアベレージ
粘りの釣りで見事掴んだ美しい良型
粘りの釣りで見事掴んだ美しい良型

船長に訊く「夏ハギのコツ」

今シーズンのカワハギの状況を『巳之助丸』臼井浩喜船長に訊いた。「例年、大型が狙える時期なんですけど、今年は皆さん自己記録を更新していて、一番デカイので36cmが下浦沖で出ています」。だが、取材後日に37cmのモンスター級が上がり、またしても今期の最大記録は更新された。この夏の大物ラッシュはまだまだ話題を呼びそうだ。これから来る方々へのアドバイスを尋ねると「海面で結構落っこちちゃうんで、自分用に小っちゃいタモがあると良いです。カワハギ以外にもタコとか来るんで、自分で掬えると取りこぼしがだいぶ少なくなりますよ」とのこと。確かにこの日も船縁でのバラシが多く、大物が見込まれる時期だけに備えあれば転ばぬ先の杖になるだろう。更に「砂場ではオモリで小突いて砂を掻き上げるように誘う」、「バラシの多い時は軟調竿を使う」、「大きめのハリを選ぶ」など、“ハギ師”としてもエキスパートの臼井船長には実戦的な秘策もリーク頂いた。船上で手詰まりになった時は、遠慮無く対策を尋ねるのが得策だろう。

釣り師としてもエキスパートの臼井船長
釣り師としてもエキスパートの臼井船長
自分用のタモがあれば憂いなし
自分用のタモがあれば憂いなし
仕掛け図
仕掛け図

大型揃い!カワハギ釣り

今期最大37cm!“キモパン”だけがカワハギの魅力ではない!

久里浜沖から下浦沖など水深15~20mの浅場を巡ったこの日。竿頭は女性アングラー・小高さん(横浜市)の7匹。最大魚は33cm(1kg弱)。最近の竿頭10~15匹をマークしていた中では釣果の谷間となったが、普段のカワハギ釣りで使うクーラーでは入り切れない程の良型揃いだったことは特筆。「数より大物狙い」と船長も今期のサイズの良さには太鼓判だ。また、夏期のカワハギには肝臓(キモ)が無いと思っている釣り人も居るようだが、そんなことは無いので釣って確かめてみることをお薦めしたい。脂質でボケていない、“夏ハギ”独特の味の濃さに驚く筈だ。8月1日からは剣崎エリアも2ヶ月振りに“解禁”する。この夏は是非、自身のカワハギ最大記録を塗り替えて頂きたい。

竿頭7匹、全て尺ハギの迫力は圧巻!
竿頭7匹、全て尺ハギの迫力は圧巻!
この日の最大は33cm、大物はまだ居る!
この日の最大は33cm、大物はまだ居る!
『巳之助丸』乗船は自己記録更新ヘの近道!
『巳之助丸』乗船は自己記録更新ヘの近道!

釣りビジョンAPC・川添法臣

今回利用した釣り船

神奈川県久比里港 『巳之助丸』
〒239-0828 神奈川県横須賀市久比里1-1-4
TEL:046-841-1089
定休日:第2・4金曜日
釣果・施設情報 巳之助丸 ホームページ

出船データ

カワハギ乗合
出船時間:午前7時30分(受付を30分前までに)
乗合料金:殻アサリ付き…8,700円/アサリ剥き身付き…9,500円
(小学生:2,000円引き、中学生:1,000円引き、高校生:1,000円引き)
※アサリ剥き身800円/氷100円
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。​

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