オフショアマガジン

2020年12月1日号

千葉県・大原発、大物狙い「マハタ&ヒラメ」が面白い!

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今期は解禁日から絶好のスタートを切った大原沖のヒラメ。冬の訪れを肌で感じる今日この頃、すっかりお馴染みの「マハタ&ヒラメ乗合」が連日好釣果をあげているとの噂を聴き付け、千葉県・大原港『勇盛丸』へと駆けつけた。

マハタとヒラメ、二大高級魚が同時に狙える

ヒラメは、釣り自体も楽しいし食べても美味しい魚なのだが、正直2、3匹あれば充分だし、それ以上となるとさばくのも大変。ましてや“ゲストフィッシュ”として持ち帰るマハタの方が家人に喜ばれるとなると「マハタ&ヒラメ乗合」は実に魅力的だ。この2魚種を積極的に狙う『勇盛丸』は、首都圏中央連絡自動車道・市原鶴舞ICから40分程。大原港にある漁協直営の食事処『いさばや』の裏手、漁港の無料駐車場からすぐの好位置に乗船場所がある。船長に声を掛けて道具を積み込み、指定の釣り座で準備をする。新型コロナウイルス対策も万全で、釣り座の間隔は充分取られ、出船前に検温もある徹底振り。休日のレジャーを安心して楽しめるのが嬉しい。かくして滞りなく出船準備は整い、定刻よりちょっと早めの出船となった。

どこよりも早く灯火が点いた「勇盛丸」
どこよりも早く灯火が点いた「勇盛丸」
エサの活きイワシが搬入された
エサの活きイワシが搬入された
明るい船上で乗船名簿の記入をする
明るい船上で乗船名簿の記入をする
全員の検温をして感染防止対策も万全
全員の検温をして感染防止対策も万全
片舷5名、社会的距離の確保も安心。出船後は船尾と操舵席後部のオープン席へ
片舷5名、社会的距離の確保も安心。出船後は船尾と操舵席後部のオープン席へ

陽が高くなるにつれ“本命”が…!

夜明け前の海を走ること1時間半近く。「勇盛丸」は太東沖のポイントに到着。各釣り座に餌の活きイワシが配られ、船長の「ハイどーぞー、43m。底着いたら3m上げといてください」のアナウンスでこの日の釣りはスタートした。最初に竿を曲げたのは胴の間(中央)の鈴木さん(いすみ市)。解纜やイワシの配布をしていたのでてっきり上乗りさんかと思いきや、ロコアングラーの常連さん。詳しくは後述するが長竿のスピニングタックルで、危なげなく取り込まれたのはチカメキントキ。これに端を発して、オオニベやショゴ(小型カンパチ)、カンコといった“ゲストフィッシュ”が取り込まれた。やがて朝陽が昇る頃、「明るくなればマハタが来ると思いますよ」と言っていた鈴木さんにマハタがヒット。やっと出た“本命”に胸をなで下ろすが早いか、隣席でヒラメも上がり一安心。この後も派手さこそ無いが好スポットに差し掛かるとあちこちの釣り座で魚信が出る一幕もあり、1匹、また1匹と釣果は確実に伸びていった。

船中最初の獲物はチカメキントキ
船中最初の獲物はチカメキントキ
朝陽が昇る頃、待望のマハタが出た
朝陽が昇る頃、待望のマハタが出た
程なくしてヒラメも上がり一安心
程なくしてヒラメも上がり一安心

【動画】高級魚2本立て!ヒラメ・マハタ釣り

美味なる“ゲストフィッシュ”たち

マハタの着く根周りと、その周辺の平坦なエリアでヒラメを狙うこの釣り、メインターゲットの他にも多彩な魚種と巡り会うのでご紹介しよう。刺し身にした時の旨さは親譲り、カンパチの幼魚・ショゴ(シオ)は塩焼きもお薦め。オオニベは塩焼きやフライにするのが定番だが、釣って直ぐ血抜きをすれば味覚と視覚も満足させる美しい刺し身が楽しめる。根周りで釣れて来るカンコ(ウッカリカサゴ)は煮付けや唐揚げの他にも、アラで取った出汁で“しゃぶしゃぶ”にすれば、この魚を見る眼が変わること請け合い。チカメキントキは煮付けやアクアパッツァ、ムニエルにホイル焼きと何にしても美味しい。まずはヒレを全て切り落としてから下処理するのが賢明だ。更にウロコが非常に取りにくい魚だが、面倒ならウロコを挽かずに調理してしまっても問題ない。この他、イナダやワラサ、スマガツオなどが釣れることもあるとのことなので、いずれも“外道”と呼ばず美味しく召しあがって頂きたい。

カンパチの幼魚、ショゴ
カンパチの幼魚、ショゴ
立派なオオニベも上がった
立派なオオニベも上がった
ウッカリカサゴ(通称カンコ)
ウッカリカサゴ(通称カンコ)
引きが強く楽しいチカメキントキ
引きが強く楽しいチカメキントキ
大原の“猪・鹿・蝶”と呼びたい顔ぶれ
大原の“猪・鹿・蝶”と呼びたい顔ぶれ
「次は何が?」釣果が多彩で楽しい
「次は何が?」釣果が多彩で楽しい

船長に訊くマハタ&ヒラメ釣りのコツ

永谷亘船長にマハタ釣りのコツを訊いた。「指示ダナを守って、底ベッタリじゃなくて、底から3~5m上げて待つこと。それで(海底の起伏が)落ちた時に、すぐ仕掛けを底へ落とすこと」と船長。海底の地形的変化(崖、ブレイク)の上を流す際、船長は「底から3m上げて」、「底まで落として」と事細かな指示をアナウンスしてくれる。これは小型の個体を避けて、断崖のキワに居る大物を釣らせるための案内なので、機敏に従うのが得策だ。また、アタリが少ないと釣り人はタナを下げる傾向があるが、これが魚へのアピール不足や小型の個体の餌食になって大物を獲り逃す要因になることも覚えて置きたい。そしてこの日、サイズも数もダントツに釣った鈴木さんのスピニングタックル。竿は磯やサーフでマルスズキを釣るためのルアーロッド(10.6ft)にスピニングリール、道糸2号にリーダー8号を結んで、周囲と同様の仕掛けを付けていた。このセッティングが底ダナ3m、ブレイクに沿って素早く仕掛けを送り込む常時手持ちの釣りにピッタリで、更に魚を掛けた後の釣趣や釣り味の良さも抜群。パッと見は似ていてもテンヤマダイの竿や東京湾奥用のシーバスロッドではパワー不足なので注意が必要だが、興味のある方はご参考まで。こうした“目新しい釣り”を積極的に採り入れる姿勢も『勇盛丸』の特徴の一つと言えるだろう。

釣らせる意気込みを感じる永谷亘船長
釣らせる意気込みを感じる永谷亘船長
底ダナ5mで食った55cm2kgのマハタ
底ダナ5mで食った55cm2kgのマハタ
仕掛け図
仕掛け図
向きは逆だが魚はブレイクの落ち際に居る
向きは逆だが魚はブレイクの落ち際に居る
3m強のスピニングタックルが大健闘!
3m強のスピニングタックルが大健闘!
その適正を証明するダントツの釣果
その適正を証明するダントツの釣果

好調キープ、刺し身も昆布締めも汁物も最高!

太東沖の水深20~40mの根周りを攻略したこの日。「これから大原沖、岩船沖と釣り場はまだまだあるので期待できる」と言っていた船長。その言葉通り、取材後日には浅場で6.3kgの大判ビラメを確保、マハタも連日良型を上げている。冬が深まるにつれて味覚も奥行きを増す大原のフィッシュイーターたち。特にヒラメは1ヶ月前より格段に美味しくなっていたので、これからが益々楽しみだ。刺し身や昆布締めは勿論のこと、鍋物やフライもお薦めのマハタ&ヒラメ。釣って楽しく食べて美味しい、年末年始の釣物選びに強くお薦めしたい。

乗船料の支払いは下船後に
乗船料の支払いは下船後に
マハタは幾ら釣れても困らない(船長撮影)
マハタは幾ら釣れても困らない(船長撮影)
良型を選んで釣るのが腕利き(船長撮影)
良型を選んで釣るのが腕利き(船長撮影)
『勇盛丸』は大物と出逢う近道
『勇盛丸』は大物と出逢う近道

釣りビジョンAPC・川添法臣

今回利用した釣り船

千葉県大原港 『勇盛丸』
〒298-0004 千葉県いすみ市大原10207
TEL:0470-62-2086
定休日:第1・3月曜日(祝日の場合火曜日)
釣果・施設情報 勇盛丸 ホームページ

出船データ

マハタ&ヒラメ 予約乗合
料金:1万2,000円(活きイワシ・氷・下船後に軽食付き)
出船:午前4時集合 準備が整い次第出船(時期によって変更あり予約時に確認を)

その他の記事

※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。