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相模湾・小田原沖のアマダイ絶好調!“ゲスト”も多彩!

2020年12月15日公開

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相模湾・小田原沖のアマダイが好調だ。トップが10匹を超える事も珍しくなく、キダイやオニカサゴ等の“ゲスト”も高級魚のオンパレード。小田原早川港『坂口丸』に出掛けた。

【この記事を書いたライター】山口 充

アクセス

西湘バイパス・早川ICから約3分。IC近くから港が見える。小田原厚木道路からも早川出口から5分の立地条件でアクセスの良さは抜群だ。漁港は朝方活気のある時間帯なのでトラックや作業車等に注意したい。カーナビは「神奈川県小田原市早川1-3-7」にセットするとよい。

タックル

近年、アマダイのタックルは軽量化が進み、操作性が飛躍的に向上した。それに伴い女性ファンも急増。長さ2.4~2.7m、6:4調子のアマダイ竿が好適だ。イサキのウイリー竿でも代用出来る。深い場所を狙う事も多いので、小型電動リール、道糸はPE2号、ハリスの長さはフロロカーボン3号前後の2、3本バリ。ハリスは2~3m。チヌバリ系を使う場合も有るが、最近は丸海津系の軸の長い「アマダイ専用バリ」も登場した。サイズは12号~13号。餌はオキアミを使用。拘る人はサイズを数種類使い分ける。オモリは60~80号。

 

アマダイ船は大人気

早目に『坂口丸』に着いて久保田源太郎大船長から、付け餌と氷を受け取り、駐車場を教えて頂く。駐車スペースの前が「アマダイ船」。暗い時間だと不安になるが、初めての人でも安心だ。乗船すると、常連さんの高梨さん、女性アングラーの阿部さんが準備していた。「今年は1年中アマダイの調子は良かったんですよ。数も出ています」と高梨さん。暫くすると次々に釣り人が到着。左舷側に3人グループの竹田さん、五十嵐さん、女性アングラー・池亀さんが乗船。「色々な釣りしています。今日はアマダイにチャレンジ。アマダイ釣れるかな」と池亀さん。暗い時間から活気が有る小田原早川港も夜明けを迎え9人の釣り人を乗せ午前6時15分に出船した。

航程10分程の近場からスタート!

航程10分程でポイントに到着。水深は約60m。水温が20.6度。この時期としては高いと船長は言う。他のエリアでは強風で出船出来ない所も有ったのだが、少し北寄りの風が吹いている程度で済んで大助かり。このエリアは風に強いのが特徴だ。他のエリアが中止の場合でもリサーチして見ると良いかもしれない。日の出を拝みながらスタート。すると右舷でアマダイがヒット。続いて左舷でも五十嵐さんにも小型ながらアマダイがヒットした。「早い時間から良いですね」と話していると友人の竹田さんもアマダイを釣り上げた。釣り座に関係なくポツリポツリとアマダイがヒットし「魚影が濃い」と言うのが第一印象。右舷大ドモ(船尾)では良型のオニカサゴが上がった。この時期、最高の“ゲスト”である。船中でも数匹オニカサゴが取り込まれた。数匹アマダイを上げていた高梨さんがビッグファイト。「これはアマダイじゃないね」と笑いながら上げて来たのは巨大アナゴ。女性アングラーの阿部さんは誘いと食わせる間を上手く取ってアマダイを釣り上げた。その後、アマダイも上がるがトラギス等が多くなりポイントを変更。水深100m付近に向かった。

【動画】小田原沖で絶好調!アマダイ釣り

誘いのパターンを変えてみると

水深100mレンジで再スタート。ここで私も参戦。船宿で配られる付け餌のオキアミは2L~3Lのサイズがミックスされているので、別に持ち込む場合はL、Mサイズを持ち込むと様々な状況に対応出来る。私は並べて大き目のサイズをハリ付けしてスタート。ハリはアマダイバリ13号で、持ち込んだハリの中では大き目。ハリとオキアミを大き目とした。オモリが着底して一旦ハリス分竿を上げてタナを切り、仕掛けが潮に馴染んだらゆっくり戻す。軽く小突いて止めるとアタリがあった。そして十分に食い込ませてヒット。小型ながらアマダイだった。その後もヒットさせる事が出来たが良く見ると「あれっ!」。何と2匹目はキアマダイ。その後、常連の高梨さんが話していた「誘い過ぎると他の魚、誘わないと当たらない」というパターンに嵌ってしまった。誘い過ぎるとキダイがヒット。誘い加減が難しい。船長に聞くと「潮が上手く流れないな」とつぶやく。そんな中、女性陣が大活躍。池亀さんが40cmオーバーのアマダイを上げると阿部さんにも良型アマダイがヒット。後半、潮が効き始めたのかアタリが出始め、大型サバ、ヒラソウダガツオも回遊。高梨さんは見事なワラサ、私にも丸々太ったヒラソウダが来た。海況が変わり、誘いを確りと行うとアマダイも再び上がり始め「ここから」と言う感じだったが、午後2時の沖上がり時間となってしまった。
アマダイの釣果は3~8匹、最大は40cm。オニカサゴ、キダイ、ワラサ、サバ、ヒラソウダ等“ゲスト”多数。翌日にはアマダイのトップ19匹が記録された。2020年の釣り収め、2021年の初釣りに是非お勧めしたい。

今回利用した釣り船

神奈川県小田原早川港 『坂口丸』
〒250-0021 神奈川県小田原市早川1-3-7
TEL:0465-22-8266
定休日:第2・3・4木曜日 釣果・施設情報 坂口丸 ホームページ

出船データ

アマダイ乗合
料金=9,500円(エサ、氷付き)
(女性7,500円・中学生 6,000円・小学生 5,000円)
レンタル・タックル=電動 1,000円
集合・受付=5時30分~6時、出船=6時15分(14時頃沖上がり)
※詳細は要確認。前日の電話は20時まで。
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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