オフショアマガジン

2021年1月15日号

兵庫県・明石海峡の“青物”ジギング、ビギナーにもお勧め!

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真冬の寒さが身に染みるようになって来たが、そんな寒さを吹っ飛ばす釣りがある。兵庫県・明石海峡の“青物”ジギングである。このところ好調との情報を聞きつけ、明石港『釣り船 魚英』に出掛けた。

蒸気霧の中、出船!!

この日の集合時刻は午前5時45分。ジャストタイムに到着、魚谷直毅船長の誘導で車を停めた。この日の段取りを聞くと『魚英』の3隻全てが出船するという。私が乗るのは2号船との事。船長は魚谷英二大船長だ。大船長の船に乗るのは初めてだ。取材の準備をしながら海面を見ると、気嵐(けあらし)とまではいかないが、寒さを象徴する蒸気霧(じょうきぎり)が発生していた。この辺りではあまり見ない光景だが、裏を返せば海水温は高いという事。好釣果を期待して、午前6時30分に出船した。

この辺りでは珍しい蒸気霧(じょうきぎり)
この辺りでは珍しい蒸気霧(じょうきぎり)
出船場所から見る魚英受付事務所
出船場所から見る魚英受付事務所
乗船名簿は『魚英』HPからダウンロードも出来る
乗船名簿は『魚英』HPからダウンロードも出来る
今回お世話になった「魚英・2号船」
今回お世話になった「魚英・2号船」
船尾にあるトイレ。手前はレンタルタックル(要予約)
船尾にあるトイレ。手前はレンタルタックル(要予約)

波を交わして連続ヒット!

出港直後に大船長より「ちょっと走るよ」のアナウンス。今、明石海峡には波があり、それを交わす為に少し走るという。そう説明してくれたのは、以前の取材で顔見知りとなった伊東さん。船は夜も明けきった7時過ぎにスローダウン。状況を見極めた大船長は7時15分に投入のアナウンス、一斉にジグが放たれた。水深は25m。「今日の状況は如何に?」と思ったのも束の間。一斉に竿が曲がった。さらに「いっぱい映っとるでぇ」と景気の良いアナウンス。次々と上がってくる魚はハマチ(イナダ)クラス。サイズは45~50cmで、すぐに“全員安打”となった。こうなるとすぐに打ち返したくなるのだが、この日の釣り人は揃って釣り上げた途端に魚を締め、血抜きまでしていた。釣りの最中に魚を締めるのはロスタイムが気になるが、この作業をするのとしないのでは、食べる際に歴然とした差が出る。

サクッと1匹目!
サクッと1匹目!
のっけからハマチの入れ食い!
のっけからハマチの入れ食い!
ハマチサイズは抜き上げて
ハマチサイズは抜き上げて
ハイポーズ!
ハイポーズ!
女性も頑張ってます!
女性も頑張ってます!
締めるのもお手のもの!
締めるのもお手のもの!

タチウオパターン

秋から冬にかけての主流は”タチウオパターン”となるのだが、その基本はジグの形。シルバーに輝くロングジグはタチウオそのもの。しかし、魚の活性やその時の状況に合わせたアクションなど、攻め方は変えないといけない。大きさやウェイト、さらにはジグの重心位置など、それなりの種類が必要でそれをどのように使い分けるかが問題なのだが、今はハマチサイズが入れ食い状態。ロングジグをバーチカル(垂直)に誘う基本的なジギングでOK。ミヨシ(船首)の2人は型狙いという事で手を替え品を替えだったが、他の釣り人はそこまでのローテーションをする事なく釣っている。ただ、キッチリと底を取り、丁寧且つしっかりと誘っている釣り人が数を伸ばしていた。この季節の“青物”ジギングでは、シルバーセミロング(130g前後)から、シルバーロング(230g以上)が必要との事で、潮が速い明石海峡では5ノットを超える時もあるという。

ミヨシの2人は型狙い!
ミヨシの2人は型狙い!
キッチリ・しっかりで数を伸ばす!
キッチリ・しっかりで数を伸ばす!
状況に応じたジグをチョイス!
状況に応じたジグをチョイス!
プロトの白いジグも丸呑みしていた!
プロトの白いジグも丸呑みしていた!
ヒット中にこの笑顔!
ヒット中にこの笑顔!
「魚英・1号船」(手前)
「魚英・1号船」(手前)
仕掛け図
仕掛け図
仕掛け図
仕掛け図
仕掛け図
仕掛け図

移動…そしてサイズアップ!

スタート直後から竿はコンスタントに曲がっていたが、メジロ(ワラサ)サイズは出ない。聞けばハマチの中からメジロクラスが交じってくるらしいのだが、その気配が無い。そして開始から2時間ほど経った9時20分、船長が動いた。「少し走るよ」と言って15分ほど走った先は明石海峡大橋が良く見える場所で波も落ちていた。投入の合図で伝えられた水深は43m。根掛かりも無く、暫く沈黙が続いたが、左舷胴の間(中央)で「ヒット!」の声。慌ててカメラを向けたが、上がって来たのはハマチサイズ。そして再び沈黙になるも、船上は型狙いの雰囲気がムンムン。するとまたもや左舷胴の間で「ヒット!」の声。時折絞り込まれる穂先は間違い無くサイズアップのサイン。慎重なやり取りの末に海面を割って来たのは良く肥えたメジロクラス。船中にヤル気が漲る。するとポツリポツリとメジロが掛かり出し、中にはサワラに仕掛けを切られている人もいた。

コンディションの良いメジロの登場!
コンディションの良いメジロの登場!
こちらもハマチからメジロへサイズアップ!
こちらもハマチからメジロへサイズアップ!
喜びも束の間…サワラがハリを奪っていった
喜びも束の間…サワラがハリを奪っていった

【動画】青物連続バイト!ジギングゲーム

ビギナーにもお勧め!

この日、私はトモ(船尾)付近を拠点にしていたが、トモでは2組4人が楽しんでいた。1組は親子(父親と娘)、もう1組は知人同士(男性2人)。知人同士の組みは自らビギナーだと語り、今回はジギングを教えてくれた師匠ナシでのデビュー戦だという。そんな彼らもスタートからコンスタントにハマチを釣り、周りがメジロをヒットさせている中、嬉しいゲストである”ヒラメ”をゲット。最後のひと流しでは見事メジロをキャッチした。スタートから型狙いだとアタリも少なくリズムも掴みにくいと思うが、数釣りで慣らしながら入るスタイルなら、ボウズを回避しながらリズムも掴める上にスキルアップも出来るだろう。また、親子組も終盤にメジロをキャッチしていたのだが、釣ったのは娘さん(巻頭写真)。キャッチ直後の彼女の笑顔はもとより、隣で竿を出すお父さんの嬉しそうで悔しそうな表情も印象的だった。娘さんの釣り好きはお父さんの影響だが、この日の指南役は伊東さん。後半の伊東さんはタモを片手にメジロがヒットすれば所狭しと動いていた為、釣りは中断。そんな中、娘さんはヒットゾーンである底付近を永く攻める為、ジグを投げてからシャクっていた。それを見ていた伊東さんが「ジグの動きが早いからゆっくりシャクって~、それからゆっくり竿を戻して~」とアドバイス、すると直後に穂先がゴンッ!、メジロがヒットした。状況に合ったアクション指示と、的確なジグ操作が見事にマッチした瞬間に船内が湧き上がった。

最後のひと流しでメジロをキャッチ!
最後のひと流しでメジロをキャッチ!
ビギナーでも釣果をを伸ばしていた!
ビギナーでも釣果をを伸ばしていた!
嬉しいゲストのヒラメ!
嬉しいゲストのヒラメ!
最後に来ました!嬉し悔しいお父さん(左)
最後に来ました!嬉し悔しいお父さん(左)
ビギナー同士、声を掛け合い釣果&スキルアップ!
ビギナー同士、声を掛け合い釣果&スキルアップ!
こちらはスキルアップ講座!
こちらはスキルアップ講座!

これからは海水温次第

飽きる事なく楽しめたこの日は正午に沖上がり。帰港後、直毅船長に今後の見通しを聞くと「こればかりは水温次第。水温が下がり切らなければ、昨年同様釣れ続くだろう」との事。ジギングはハードでスポーティーなイメージがある為か敷居を高く感じてしまうが、今回のような数釣りと型狙いが出来る季節にエントリーすれば、釣れたという実績も手伝い、よりアグレッシブにジギングを楽しめるだろう。
因みに後半では綺麗にフッキングしたハマチをリリースする程の釣れっぷりだった事から、伊東さんのご好意でハマチをお裾分けして頂き、久しぶりに天然ハマチを頂いた。適度な脂と予想以上の旨味は、スーパーで販売しいているブリの脂がキツく感じてきた私の胃袋も大満足。刺し身は勿論、寿司にもぴったりの旨さだった。『魚英』では取材後も好釣果が続いており、暫くは楽しめるだろう。これからジギングを楽しみたいという釣り人にも打って付けな明石海峡の“青物”ジギングは冬を感じさせないアツい釣りだ。

パンを片手に笑顔で帰路に着く魚谷英二大船長
パンを片手に笑顔で帰路に着く魚谷英二大船長
年末には親子3人でチャレンジ!メジロを手にしたのは?(船長撮影)
年末には親子3人でチャレンジ!メジロを手にしたのは?(船長撮影)

釣りビジョンAPC・小川 泰史

今回利用した釣り船

兵庫県明石港 『釣り船 魚英』
〒673-0894 兵庫県明石市港町24-6
TEL:078-917-1285
定休日:毎週火曜日と明石浦漁協の取り決めの日
釣果・施設情報 釣り船 魚英 ホームページ

出船データ

各種乗合、仕立で出船
料金:要問い合わせ
出船時間:季節により異なる
定休:毎週火曜日 ※時期により火曜日・水曜日
交通:車は第二神明高速道路「玉津I.C」より約10分。もしくは阪神高速「若宮I.C」から国道2号線で明石へ。
電車はJRまたは山陽「明石駅」より徒歩10分

その他の記事

※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。