釣りビジョン

千葉県・内房、勝山港出船、ヤリイカ&スルメイカ絶好調!!

2021年03月15日公開

03_main.jpg

2月下旬から、千葉県・内房地区のヤリイカが一気に釣れ始め、その後スルメイカの大群も乱入、さらに数が伸び始めた。イカ釣りファン待望の情報に、「行くなら今!」と、千葉県・勝山港『新盛丸』に出掛けた。

この時期人気のイカ釣りは、予約釣行が安心

『新盛丸』のヤリイカ船は、予約優先で空きがあれば予約なしでも乗れる。この時期は2隻出しの日もあるが、それでも満船はあり得るので事前に予約しての釣行が安心だ。勝山港へは館山自動車道・鋸南富山ICから約5分。首都圏からの車の便がとても良い。集合は港の『新盛丸』前に午前5時30分、受け付けは横着けされた軽ワゴンで行う。釣り座確保は早い者勝ち方式で船の向かい(道路を挟んだ反対側)の船型ボードのペットボトルのフタを取る。駐車場がわからない時はスタッフに誘導して貰おう。船に明かりが点いて、船長から乗船OKが出たら、足元に注意して乗り込む。

プラヅノ11~18cmシングルカンナ、オモリ150号

プラヅノは11~18cmのシングルカンナが推奨されている(18cmはスルメイカ用)。但し、クロスビーズの仕掛けや羽根付きオモリは使用禁止。船には電源設備完備。だが、釣り座によって遠い場合はバッテリーが借りられる。投入器は操舵室前の物入れに大量にストック。投入器を船縁に固定するゴムバンドも併せて借りる。この日は小雨交じりの天候、出船は6時過ぎだった。港を出ると、「40~50分走ります。オモリは150号を用意してください。キャビンの電気ポットや電子レンジはご自由にお使いください」と艫居(ともい)正悟船長からアナウンスがあり、「第一新盛丸」は南房総方面へと進んだ。

 

朝一番は平砂浦沖でヤリイカ釣りに集中!

釣り場到着までに、道糸と仕掛けを繋ぎ、プラヅノを投入器の筒に順序よく1本ずつ入れ、仕掛けの下端にオモリをセット。7時頃、最初の釣り場、平砂浦沖に到着した。船長から「はい、どうぞ。水深は220m近くあります。底の方を狙ってみて」とアナウンス。皆、一斉にオモリを正面に投入。投入器から1本ずつツノが飛び出し海中へと沈んでいく。リールをフリーにして一旦オモリを着底させ、シャクって誘う。最初はヤリイカかスルメイカが単発で釣れることが多かったが、次第にヤリイカ優勢になり、胴長35~40cmの大型中心にパラソル級も交じり、ダブル、3、4点掛けもしばしばあった。

ヤリイカ釣りのコツ、ピーク時には8点掛けも!

船長にヤリイカ釣りのコツを聞いてみた。「釣り方は、“誘って止めて、誘って止めて”です。基本は上へ上へと巻いてタナを探りますが、底で上げ下げする人もいてケース・バイ・ケースです。何れにしてもヤリイカにツノを追わせるように誘い、餌を逃がすまいとしっかりツノを抱かせます。すると、良く乗るだけでなくバラシが減り、相乗効果で数が伸びます」とのこと。“ツノを追わせるような誘い”、これが肝だが、具体的なことは乗船時に教えて貰おう。前半は、活性が衰えることはなく、ピーク時には8点掛けもあった。しかし、中盤、潮が変わったのか、単発の乗りやオマツリが多くなり、白浜沖へと移動した。

白浜沖ではスルメイカの多点掛け!
白浜沖は、平砂浦沖より水深が浅くて釣りやすい。「水深160m、底から20mまで反応が出ています」との船長のアナウンスで開始。最初はスルメイカとヤリイカが交じりで釣れたが、次第に胴長25~30cmの大きな肝が入った美味しそうなスルメイカが優勢に。私も竿を出してみると乗りはすこぶる良く、ヤリイカのダブルやスルメイカのトリプルや4点掛けなどで短時間で“ツ抜け(2桁)”できた。ヤリイカに今ひとつ手が合わなかった方も、丸々太った大きなスルメイカに思わず笑顔。圧巻は直結仕掛けの手慣れた釣り師で、5点掛けや8点掛けでスルメイカを次々に釣り上げて一気に数を伸ばした。

【動画】良型ずらり!ヤリイカ釣り

ヤリイカもスルメイカも絶好のシーズン到来!

終盤は、釣れればほぼスルメイカだった。ズンッと乗ってよく引いた。“追い乗り”もするし楽しい釣りだった。「第一新盛丸」は、13時過ぎに沖上がり。ヤリイカとスルメイカが交じりで4~54杯(平均26、27杯)。「ヤリイカとスルメイカ半々」と言う人もいたが、多くの人は「ヤリイカよりスルメイカが多かった」ようだ。直結仕掛けでバリバリ釣った竿頭は、54杯の内ヤリイカは3杯だったとか。「こんなこともあるんですね」と苦笑い。
船長は、「産卵期真っ最中のヤリイカも大きな肝の入ったスルメイカも今が一番美味しく、釣りとしても一番良い時です。暫くは好釣果が続くと思います」と語る笑顔が自信に満ちていた。ヤリイカはいい年にはGW頃まで続く釣りだ。チャンスはまだまだこれから。是非挑戦して頂きたい。

今回利用した釣り船

千葉県勝山港 『新盛丸』
〒299-2117 千葉県安房郡鋸南町勝山273-1
TEL:090-6086-3239
定休日:第2水曜日※要確認 釣果・施設情報 新盛丸 ホームページ

出船データ

ヤリイカ乗合(予約優先だが、当日空きがあれば乗船可)
料金=1万円(氷1個付き)※HP割引サービスあり
集合=5時30分
沖上がり=13時~13時30分
レンタル=貸し竿(電動 有料)
※詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部